3-43 エプロンと、自己防衛 ページ43
3-43 エプロンと、自己防衛
.
.
｢俺が何を言いたいか、分かる？｣
『……すみません』
｢分かんない？じゃあ、教えてあげる。｣
�犂笋舛磴鵑気鶚瓩藁�ち上がり、カウンター越しに私のエプロンの首元を引っ張った。
『ちょっ、』
｢臣さんと、隆二さん、特に隆二さんからは手、引いてくんない？俺の大事な仲間だし。俺の大事な人が泣いてんだよね。｣
『あの、何か、勘違い、してませんか』
少し、眉間にシワを寄せてそう返した。
｢なに？｣
『勘違い、です。』
｢なにが？｣
『一から順に説明してたら日が暮れます。』
｢もう、暮れてっけど？｣
敵対心むき出しの相手には、逆に無関心を。
『じゃあ、とりあえずその手、話してもらえます？』
掴んでる手を指さした。
ゆっくりと、離されたエプロンはそこだけシワになっていた。
ピッと、そこを引っ張り、シワを伸ばした。
『あの、お言葉かも知れませんが、私悪魔でも魔女でも悪女でもありません。香水の匂いがするのは隆二さんが家にいるからです。でも私がそれを望んだわけじゃないし、私が泊まってくれってせがんだ訳でもないです。広臣は……昔、私の想い人だっただけで、彼は私のことをなんとも思ってないんです。今更、広臣が連絡してきて、私の想定外の事を言うから混乱して……だから！私が悪者みたく言われても困るんです！』
無関心を装っていたのに、だんだんヒートアップしてしまい、最後は息継ぎなしでそう言っていた。
｢……なんだそれ。自己防衛？自分だけ守りたいの？｣
｢おめー、ほんっとイライラする。｣
その言葉の次には、ぬるくなったコーヒーが、私の顔にかけられました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 693人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Riiyu(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！フォースも出来ましたのでそちらもお願いします!!!!! (2017年3月12日 21時) (
レス) id: 268618489a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！！楽しみに待ってます！ (2017年3月12日 16時) (レス) id: d4c9243710 (このIDを非表示/違反報告)
Riiyu(プロフ) - Kenさん» こんにちわー！コメント有難うございます!!そうなんです！岩ちゃんが乗り込んできちゃいました！これから4にかけてぐわんぐわんと回していきます(笑) (2017年3月12日 16時) (レス) id: 268618489a (このIDを非表示/違反報告)
Ken(プロフ) - こんにちは。"来店と刃"だったので元カノが乗り込んで来たかと思ったら、がんちゃんでビックリ！ でも元カノとも何か関係があるのかな？ 主人公ちゃんの前に現れるのはどっちかな？ 続き気になります〜。 (2017年3月12日 15時) (レス) id: f6c8b56d4c (このIDを非表示/違反報告)
Riiyu(プロフ) - しほさん» コメントありがとうございます！謝らないでください(><)本当にその気持ちが嬉しいです！感想などどんどん書いて頂けると書き手としてやる気が出ます！！ありがとうございます！ (2017年3月10日 23時) (レス) id: 268618489a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Riiyu
| 作成日時：2017年2月5日 3時
