＃三十振り目 ページ32
・
「さて...、と」
『.....！』
パン、と小気味の良い音を立てて、
光忠は手を叩く。
それと同時に、スッ、と大倶利伽羅の手も離れていった。
...そのことが、少しだけ寂しく感じたことは、...誰にも秘密だ。
「最重要の伽羅ちゃんの番も終わったことだし、僕たちからのサプライズは、ここで幕引きとするとして、だね」
「あぁ。ここまで大きくなったAに伝えなきゃならんことは、わんさとある」
鶴丸も大きく頷きながら、
改めて私に腰を下ろすように示してくれた。
それに甘えて、ちょこんと座ったこんのすけの隣に、楽な体勢で座らせてもらう事にする。
「きっかり８年分の話になるが＿＿＿、じじい達の長話を聞く覚悟はできてるか？A」
『もちろん。そのためにここに来たんだから』
挑むような目を、しっかり受け止めて見つめ返す。
聞いていて、気分が悪くなることもあるかもしれない。
聞きたくない話。
最低な話＿＿＿。
全部受け止めて、その上で考える。
"自分に、出来る事を"。
「よし、良い返事の良い目だ！...なら、語り部は俺、ということで異存はないかな？」
「うってつけだね。僕は賛成だよ」
「俺も俺も！鶴さんの話し方って聞いてて飽きねぇし！」
「...不足があれば付け足す」
鶴丸を中心にして、他の三振りもぐるりと囲むように座る。
どうやら全員の承諾が出たらしい事を確認した鶴丸は、
...一度大きな深呼吸をしてから、静かに語り出した。
私が知らなかった８年間を。
闇色の糸にがんじがらめにされてしまった記憶を、
ゆっくりと、丁寧に紐解いていくように＿＿＿。
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＊紫苑＊(プロフ) - わざわざこちらまで、ありがとうございます！少しでも多くの読者様に見てもらえると、やっぱり嬉しいものですね(*'ω'*)占ツクの中にも、色々な考え方があるという事ですかね...。気にする必要はないと思いますよ！お互いに、頑張っていきましょう！!(^^)! (2018年10月20日 10時) (
レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
零架(プロフ) - 私の作品でのコメントありがとうございます！紫苑さんの作品も是非読みたいなと思い、やってきました！それと、私の作品の方の紫苑さんとの会話の上のあれは気にしないでくださいね。最近なんか荒らされてて... (2018年10月16日 21時) (レス) id: 93f581e909 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 四季さん» コメントありがとうございます！ブラック本丸のブラック審神者ということで、姿から雰囲気まで"闇"満載です(/ω＼)作者一番の推しである伽羅ちゃん追い詰めて、この審神者に一切の手加減しちゃいけないな...！と、我ながら気合入れました(笑)ぜひご期待ください！ (2018年9月1日 20時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
四季 - え、なんなんすか？このクズ審神者。早くこいつが倒されるとこ見てえ…。更新頑張ってくださいね！ホント大倶利伽羅傷つけた時点でブッチーンっていっちゃてるんで、最後どうなるか気になります…。楽しみにしてます！ (2018年8月29日 16時) (レス) id: ae7acc3881 (このIDを非表示/違反報告)
＊紫苑＊ - 慶花さん» ブラック本丸要素は上手く出せないんですけど、夢主ちゃんはこれでもかというほど、序盤で一気に追い詰めましたね(笑)その分、伊達組の登場で緩和させたつもりだったんですけど...！しんどいのがブラック本丸の醍醐味ですから！これからもぜひお楽しみください！ (2018年8月25日 12時) (レス) id: 9bd0eaa6f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊紫苑＊ | 作者ホームページ：http://twitter.com/wakagi116
作成日時：2018年7月5日 17時
