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「遅い」
_12:01
Aはネアポリス駅前でミスタ達の迎えを待っていた
先程まで行っていた任務で服が汚れていたので駅構内のトイレで着替えを済ませ、既に10分が経過している
Aは時計をじっ、と見つめながらうーむ、と唸りを上げた
彼女は長い足を組み換えてブーツの革ひもを結び直す
その手つきはまるで苛立ちをぶつけているように荒々しい
通りすぎていく人々はAの腹立たしそうな様子より、Aの容姿の美しさに目を奪われる
そしてある男三人組がAの側で足を止めた
目敏くAもピクリ、と反応する
顔は地面へ向けたまま前屈みの体制で相手を警戒していた
「お姉さん、今一人?もうシエスタだ、一緒に食事でもどうだい」
「アンタ_」
金髪のチンピラらしい男へAは指を指しながら顔を上げた
「アンタ、今_シエスタって言った?」
「?あぁ、シエスタさ。この国ではこの時間帯ブティックだって本屋だって皆休むのは常識だろう」
「シエスタ_じゃあさァ〜...一つ聞いても構わない?アンタはさァ、当然時計を読めるんだよね、見たところ成り上がりのチンピラさんだし、私より学がありそうだ」
男たちは身なりのバレたことに対して驚きを隠せずにどぎまぎする
Aはそんなのはお構いなしで立ち上がると男たちへ自分の時計をかざして突きつけた
「私の目がおかしいのか、それともこの時計が間違っているのかをハッキリさせないと気がすまないのよ_ねぇ、ここの針は今何時を指しているのか...」
「と、けい??」
男がAの時計を覗き混むと、それはハッキリ12:04を指していて自分の時計と照らし合わせるがそれに間違いはない
「12:04、しっかりと確認したけど君の時計に間違いはないよ」
「そう_グラッツェ...。そうそう、貴方たちは誘うならもっとマシな女を誘った方がいい」
Aの言動に一同は首を傾げる
「君は十分綺麗だよ、モデルか何かかい?」
茶髪の男が笑いながら言った
Aは一瞬、恐ろしく身の毛のよだつ程の殺気を放ったが、すぐににこやかとして
「いいや、そうだといいのだけれど。生憎私もアンタらと同じチンピラ、いや、ギャングでね...この人たちには血の匂いが分からなかったみたいだ_"マジェスティ・ガール"」
と言う
男たちは同業者と知り、ビクリと肩を震わせてその場から逃げていく
Aの後ろには若い女の幻想がゆらゆらと漂っていた
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時