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「なんだ、これは...何かおかしいぞ」
ナランチャはうぅ、と体を屈めるように踞る
体には次々と先程のような細かい切り傷が刻まれていく
「ナランチャ!」
「待って、ミスタ。近くにスタンド使いが居るはず...迂闊にナランチャに近づかない方がいい」
介抱しようと近づこうとするミスタの筋肉質な腕に咄嗟にしがみついて引き留める
ぐっ、と唸ったミスタは苦しむナランチャから目をそらし大声を上げた
「そこにいるんならよォ〜!!コソコソやってねぇで堂々殺されに来たらどうなんだよ?なァ〜ッ!」
但し出てきた瞬間にコイツをぶちこんでやるぜ、とミスタは殺意を露にする
だが返事はない
閑散とした路地裏の中、空に浮いていたはずの黒い物体もいつの間にか闇に消えていた
辺りは既に明かりひとつない闇
街であるはずなのに何故か明かりがひとつもなく、ミスタ、フーゴ、A、ナランチャは互いに互いの場所を確認するのも儘ならなくなっていた
「何かさっきより暗くなってる気がするんですが...」
「これが相手のスタンド能力...?じゃあナランチャは?」
「相手は一人じゃねぇぞ_恐らくな」
「うぐぐぐ、痛ェ...ッ」
ジリジリと近づく闇についに四人は背中合わせになる
ナランチャは肩で息をするほどに攻撃を受けて弱っていた
「...エアロスミスッ!」
「ちょっと、ナランチャ!無理してんじゃあないわよ」
ナランチャは弱った体でエアロスミスを発現させる
彼の額には大量の血が流れていた
「これで敵の位置を確認...出来...る」
「ナランチャ?」
普通に喋っていたナランチャが急に喉を抑え始めた
「ナランチャ!?ちょっと!」
「ッ!出てこいッ!今すぐコイツをぶちこんでやるッ!!」
息苦しそうに喉を抑えジタバタするナランチャを見て焦ったミスタは暗闇に向けて3発発砲した
銃声が闇の中に何処までも轟く
だが次の瞬間、ピュッという空気を切り裂く音が耳元で聞こえてAは咄嗟に行動していた
突然突き飛ばされたフーゴは地面に倒れ込む
「A〜ッ!」
「うぐぁぁぁッ」
腹部に2発、太腿に一発、Aの体に銃弾が貫通する
傷口からは夥しい量の血液が吹き出した
「ミスタの撃った銃弾が後ろから現れたぞ...どういうことだ...!?」
「それよりAが_」
「私は...大丈夫だから早く相手を、始末しなければ」
ぐぐ、と唸りに近い悲鳴を上げながらAは立ち上がる
Aは血の吹き出す傷口を抑えながら必死に思考を巡らした
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時