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既に日は落ちかけて夕刻
未だに四人は裏路地でターゲットが来るのを今か今かと待ちわびていた
「なぁフーゴォ〜、ホントに此処で合ってんのォ?」
ナランチャが手持ちぶさたな様子でゴミ箱の上で不貞腐れる
フーゴは面倒くさい様子で合ってますよ、と答えた
三時間程見張っているのだが標的の様な影は見当たらない
だが、ミスタは警戒を解くことはない
拳銃を構えてじっと外の様子を伺っている
Aもただ座り込んでいるように見えるがターゲットを直ぐに攻撃できるよう少しずつ首から毒を生成していた
マジェスティ・ガールの毒爪は首に刺せば、腹部に刺すよりゆっくりと、そして辺りに毒を撒き散らすことなくじっくりと生成することが出来るのだ
ポルポ直結のこの任務、失敗は決してできないと、それは彼らにも理解できた
其れ故の緊張感で空気がピリッと張り詰めている
徐にフーゴがふと空を見上げたその時_
何か黒い物体が浮かんでいるように見えて彼は目を凝らす
「あれ、なんですかね」
「何だ、何かあったのか」
フーゴはおかしい、というようにもう一度目を凝らしてそれを見た
ミスタも不思議に思い、空を見上げる
「何なんだ、あれは」
「鳥じゃあねぇの?」
「鳥にしては動きがないじゃない」
その黒い物体が浮遊していることに全員が注意を向ける
四人の視線は吸いつけられるようにその謎の物体へと奪われた
「ナランチャッ!後ろだッ!」
「うごげッ_」
Aが叫ぶ
ナランチャの体は後方に吹っ飛んだ
何が起こったのか全員理解が出来なかった
だがミスタは路地の方から他のメンバーを庇うようにして攻撃の出所の方へと一歩乗り出して銃を構えた
だがそこには底なしの暗闇が広がっているのみで人の気配はない
それどころか先程まで明るかった街がいつの間にか暗くなっている
「おかしい...急に暗くなったぞッ」
「いいえ、フーゴ暗くなったんじゃあない。元から暗かったのよッ」
えッ、とフーゴは必死に状況を整理する
(恐らくこれはスタンド使いの仕業だ_)
「ってぇ〜〜ッ畜生〜〜ッ!」
ナランチャが暗闇から這い出てくる
その姿はまるで何かに何度も切りつけられた様な、そんな傷痕だった
Aはいち早く疑問に思い、ナランチャに問う
「ナランチャ?殴られたのは一発だったはず...」
「おかしい、おかしいぞ。何か俺の体ッ」
Aの質問には答えず、ナランチャは何かを訴えようとしている
そんな彼らの背後に既に敵の手が伸びていた
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時