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ニャー、ニャー
AM_7:00
フーゴは外から聞こえる動物の鳴き声で目を覚ました
ベッドの側にある金縁の高級そうな置き時計を見るとまだ7:00
朝が弱い彼はいつもなら寝ている時間帯だ
だが環境が変わったことや周りの騒音などに快眠を損なわれた彼は少し不機嫌な様子でベッドから出る
隣ではAが気持ち良さそうに眠っている
その奥ではミスタが鼾をかきながら腹を出してAのベッドにまで足を伸ばしのびのびと寝ていた
昨日の夜、三人で『プリティー・ウーマン』を見ながら酒を飲んだので酔って完全に夢の中のようだ
その様子を見てフーゴは我が子を見る母親のような複雑な気持ちになりながらも二人の布団をかけ直し、窓の外へ目を向けた
_このアパートへ来て2日が経った
彼ら三人がここへ来て得られた情報は2つだ
一つ目は敵である"武器チーム"のメンバーが全員で四人であること
数で言えばフーゴ達の方が劣っている
だが彼らはその一人というハンデをあっさりと覆してしまう程の力と実力、そして度胸があった
そして二つ目は『全員がスタンド使い』であること
能力は分からないものの、全員がスタンド使いだという情報は確かだという
Aのマジェスティ・ガール、ミスタのセ ックス・ピストルズの他、フーゴはパープル・ヘイズという能力の持ち主であるが全員がスタンド使いというのは三人にとってもかなり痛い情報だった
フーゴは得られた情報を頭のなかで整理しながら窓の外を眺めた
非常に危険な状況に思わず情けないほど大きなため息が出る
ウミネコがニャーニャーと猫のような鳴き声をあげて飛んでいる
どれもフーゴのため息を嗤っているように聞こえた
(たしかカプリ島のラグーン号に乗ったときも飛んでいたような)
フーゴは忌々しそうにウミネコを睨んで過去の情景に思いを馳せた
(あのときは確か_)
すると突然、恐ろしいほどの眠気が彼を襲った
立つことも儘ならない程の眩暈と頭痛、そして麻薬的な眠気
フーゴがハッとした時にはもう遅い
先程まであんなに煩いと思っていたウミネコの鳴き声はもうフーゴの耳には届かない
彼は少しずつ、そして深々と過ぎ去った過去に引き摺られるように眠りに落ちていた
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泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» 護衛チームでナランチャの絡み多数ですね!了解しました(^^) (2018年11月25日 18時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - 泡沫(ひゅーず)さん» ありがとうございます!字数制限で書けなかったのですが当方ナランチャ推しでして厚かましいのですが絡みを多くというのもリクエストに追加してもよろしいでしょうか?無理でしたら構いません! (2018年11月25日 18時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - はしまきさん» はしまきさん初めまして〜!ホントに勿体無いお言葉ありがとうございます!リクエスト了解です、ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
はしまき(プロフ) - はじめまして、こちらの作品とても楽しく読ませていただきました(^-^)もうすでに他の方が言っているのですが本当に原作を読んでいるかのようでした!もしよろしければ護衛チームと夢主の絡みがみたいのですがリクエストよろしいでしょうか?更新、がんばってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: b90d5ba7ae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(ひゅーず)(プロフ) - nagiさん» nagiさん初めまして!ミスタホントに好きなのでカッコよく書けるように頑張ってます(笑)リクエスト了解です!(^^) (2018年11月25日 17時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいみ | 作成日時:2018年11月14日 22時