不良少年Ⅱ (ページ2)

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黒田「もー、危ないんだから1人で歩いちゃダメだってばー！」

「わっ、！」

さっきまでの威圧感はどこへやら

ニコニコと人懐っこい笑顔を浮かべながらくしゃくしゃと私の頭を雑に撫で回す黒田

犬を撫でるみたいなその手つきが若干鬱陶しいけど、助けてもらったしそれぐらいは許してやろう。私は心が広いからな！！！

檜山「気を付けろよ、ここはあんな奴らばっかだから」

黒田「昔からの名残で不良校多いからね～…」

「昔から？」

檜山「ここら辺は昔、不良校が集まってたみたいで喧嘩も多かったらしいよ。今でこそ進学校とか専門学校とかいろいろあるけどさ。その頃からの因縁って消えねえから」

「そうなんだ。知らなかった…」

だからこんなにも治安悪いのか。となんとなく納得

こんなに不良がいるところも今時珍しいと思ってたんだよ！

…まあ、前の高校にいたときは不良とは無縁だったんだけどね。そりゃそうか。お嬢様高校に通えるぐらいうちにはお金があって、守ってくれる人もいたから

流石に今は、送り迎えとか頼めないでしょ。星条南に送り迎え来たらガン見されるじゃん？

黒田「喧嘩売ってくるのは七高だけじゃないから。最近は白高とか、あす高も要注意！他にも強いやつはいるけど…最近は冷戦状態だし大丈夫っしょ。後は雑魚ばっかだから！」

「えぇ、私にとっては強敵だよ絶対！」

黒田「だいじょーぶ！Aがピンチの時は俺が守ってやるから♡」

「ア、ソウデスカ」

檜山「めっちゃカタコト(笑)」

黒田「ねぇ、なんで！そこは“黒田かっこいい！”って言うやつ！」