(2)ファッションショー ページ2
｢言うと思いました…｣
｢梓お姉さん頭いいー！！｣
｢でしょでしょ！？｣
はぁ…とため息をつく私とわいわい盛り上がり始めてしまう歩美と梓。
｢なんならこれを機にカップルに…｣とか聞こえるけど人生そんな簡単じゃ…ないんやで…………
半ば諦めモードに入る私の後ろから、ずっと奥にいた安室さんが賑やかな声に釣られてひょこっと顔を出した。
｢そうだ君達、これ試作品のケーキなんだけど食べて感想聞かせてほし……って、なんだか盛り上がってるね…？｣
キョトンとした安室さんの前に梓はずかずかと前に立って話始める。
｢あっ安室さん！！この前私とシフト交換したの覚えてます…！？ポアロ1日出勤の日なんですけど！｣
｢あぁ…なんか用事が出来たので変わってほしいって言われた日ですか？勿論です、梓さんにはいつもご迷惑かけているので1日入れますよ｣
｢それ、やっぱり私が入るので安室さんはAさんとトロピカルランド行ってくれません！？｣
｢｢えっ｣｣
いやいやいや梓さん強い…！！！予定が無いことを言わせてから約束を取り付けたぞ！！
｢Aさんも空いてますよね！？ポアロのシフトいませんでしたし！｣
｢そりゃ…私は平気です、けど…｣
なんせこの世界ではバイトですから…
ちらりと安室さんを見ると未だ胡散臭い笑顔だった。まだ沖矢さんとの話を引きずっている様だ…
｢安室さんも平気ですよね！？ポアロ1日入れるって今言ってましたよね？ね？｣
｢行けるよね安室のお兄さん！｣
キラキラした2人の眼差しに若干戸惑いつつも、
｢…Aさんが良ければ、僕は構いませんけど｣
安室は了承せざるを得なかった。
その後探偵団(というか歩美)は｢お土産待ってるねー！｣とホクホクで返り、梓さんには｢デート楽しんでくださいね♡｣と茶化されてしまった。用事もあったみたいなのに｢いつでも出来る事なので良いんです！｣と一切気にしていない様だし、梓さんは本当に絵に書いたような良い人だ……
ーそして、デート(？)前日の夜。
｢Aさんにはこの服が似合ってると思わない！？ねっ蘭！｣
｢園子はちょっと露出多すぎるのよ！こっちのが清楚っぽくて可愛くないですか？ねぇAさん！｣
｢蘭ちゃんの可愛いけど好きな人に会うんならもうちょい露出してもええと思うんやけどなぁ…ほら、これとか｣
｢｢｢どれにするん(や)ですか！？｣｣｣
…私は毛利家で園子、蘭、和葉の女子会に参加し着せ替え人形と化していた。
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恵理(プロフ) - ふじ(藤)さん» ありがとうございます…！頑張ります！！！ (2019年10月26日 8時) (
レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(藤)(プロフ) - 面白くて好きです！続きがすごく気になります！更新できたらでいいので頑張ってください (2019年10月12日 21時) (レス) id: 9e1cd12c56 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - 雨宮風火さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月22日 0時) (レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
雨宮風火 - 面白いです！更新頑張ってください (2019年8月6日 8時) (レス) id: afe35d7b55 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - 0R0さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！続きも頑張って書きますねー！！ (2019年7月5日 13時) (レス) id: cec242f8ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えり | 作成日時：2019年6月28日 16時
