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395話 ゼロの執行人 ページ46

「安室さんや彼みたいな警察官なら、パソコンに細工をしたり現場に指紋を残すことだって可能だよね!?」

「警察はね、証拠のない話には付き合わないんだよ」


冷たい声音が、コナンを突き放す。



「なんでこんなことするんだ!?」

「…僕には命に代えても、守らなくてはならないものがあるからさ」


開いた扉に隠れて、安室さんの表情は見えないが、きっと彼は今、降谷零の顔をしているんだろう。


扉が閉まり、コナンは立ち尽くしたまま眉を寄せていた。

どうして彼がこんなことをするのか、本当に理解できていないようだ。



『コナンくん』


呼びかけると彼はハッと俺の方を見て、警戒を露わにする。



『今のやりとり、見ちゃった。ごめん』

「…Aさんは、何か知ってるの?」

『何も知らないから、君のところに来たんだけど』


彼の意図は知っているけど、それは言ってはいけないコト。



「でも、Aさんは安室さんの味方でしょ?」

『そうだね。でも、君の味方でもあるよ』


どちら側、なんてない。
2人がメインの話なら、2人に従うしかない。


意見が割れたり、本格的に敵対するようならそのとき考えればいい。

それに、零さんは本当に必要なときになったら俺を頼ってくれるだろうから。



「じゃあ、安室さんが何を考えているのか、知ってる?」

『これは俺の憶測でしかないから、今は何も言えないかな』




それにさっきから、ポアロの店内から鋭い視線が突き刺さってきている。



『…場所、変えようか』


聞かれて困る内容は話さないが、あまり俺が個人的に動いているところは見せないほうがいいだろう。
信用に関わる。



零さんのことだから、盗聴器とか、コナンに仕掛けてそうだよな…。
一応、余計なことは言わないようにしないと。




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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

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