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394話 ゼロの執行人 ページ45





オレンジ色に染まる米花町を歩き、ポアロの看板が見えたとき、店先に停まっていた車が発進した。



あれ…?
今のもしかして毛利さん…、と、風見さん?


まさか、と思っていると階段からコナンが駆け下りてきて、去っていく車を悔しそうに見つめている。



毛利さんが、逮捕されてしまったんだろう。


声をかけようとしたとき、カランカラン…とベルの音が響き、ポアロの扉が開いた。


そこから出てきたのは顔にガーゼを貼った安室さんだった。


コナンは彼に気づき、睨みつける。
それをものともせず、安室さんは静かに店の前の掃除を始めた。



「これ、公安の刑事さんだよね」


コナンが安室さんに携帯の写真を突きつけた。
俺の位置からじゃはっきりは見えないが、おそらくそれは風見さんの写真だろう。




「…さあ?知らないけど」


しらばっくれながら安室さんは掃除を進める。



「怪我してるね。風見刑事も、安室さんも。つまり、安室さんもいたんだよね?爆発現場に」

「何の話かわからないな」


どこか緊張感のある攻防を固唾を呑んで見守る。



「サミット会場の下見をしていたんでしょ?」


安室さんは動きを止め、ゴミをちりとりの中に掃きいれると、中へ戻ろうと扉に向かった。
だがコナンも負けじとその背中を追う。



「きっとそのとき、テロの可能性を察知した。だけど今のままじゃ爆発が事故で処理されてしまう。そこで、容疑者をでっち上げた。違う!?」


この少年の頭脳は、本当に恐ろしいと思う。

たった半日で、もうそこまで突き止めたのか。


味方でいるには大変頼もしいが、敵にはしたくない。




コナンの敵意を受け止めながらも、安室さんは表情を変えようとしなかった。



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - 柳さん» いえいえ!こちらこそありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2019年7月13日 14時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 096さん» なるほど、説明ありがとうございました!これからも頑張ってください (2019年7月12日 6時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 柳さん» 現生は、少し乱暴な現金の類語で、生の現金という意味です…!紛らわしい書き方をして申し訳ありません…!ご意見ありがとうございます! (2019年7月11日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 397話の「い、一回払い…しかも現生かい…」のところ、「現金」ではないでしょうか…?間違っていたら申し訳ございません (2019年7月10日 23時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 花奏さん» コメントとお祝いのお言葉ありがとうございます!内容をお褒め頂き、とても嬉しいです…!!お気遣いもありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年7月6日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年6月16日 21時

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