342話 ページ43
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『あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします』
年越し蕎麦を食べながら、のんびりとした年越しを過ごした。
「おめでとう。こちらこそよろしくな」
唇が触れあい、すぐに離れた。
『…まさか一緒に年を越せるとは思ってなかった。仕事、頑張ってくれたんだ?』
「部下に帰されたんだ。年越しくらいは休めって」
『風見さん?』
「ああ。まぁ、仕事も大方終わってはいたがな」
ソファに凭れる零さんに、安堵を抱く。
ゆっくりできる時間を共有できてよかった…。
トン、と零さんの肩に頭を預ける。
『去年はいろいろありすぎたな。でも、貴方に会えた』
「…どうした、急に」
『いいだろ、たまには。今年も、いろいろありそうだし…』
…次の映画のメインは安室透。
元の世界に一度戻ったときに得た情報だ。
零さんを中心に、何か大きな事件が起こる。
気を引き締めていかないと。
「…また、一人で何か抱え込んでいるんじゃないだろうな?」
俺の様子を感じ取ったのか、零さんが手を握った。
『…なんでもないよ』
「…言えないことか」
これからの展開に、支障が出るようなことは言えない。
零さんも、それは察してくれている。
俺を利用するようなことは、この人はしないんだ。
『俺が守るからね』
「…僕も守るよ、お前を」
零さんの心を守るためには…、この人を一人にするようなことはしないこと。
何があっても俺だけは、彼の傍を離れるわけにはいかない。
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096 - ayumigomaさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで嬉しいです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月7日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
ayumigoma(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています。頑張って下さいね(〃ω〃) (2019年6月7日 0時) (レス) id: 364bfd5e94 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りりこスタイルさん» ありがとうございます!これからも楽しんでいただける小説を書きたいと思いますのでよろしくお願いします! (2019年6月4日 12時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
りりこスタイル - いつも楽しませてもらってます。これからも応援してます。続き楽しみです! (2019年6月3日 22時) (レス) id: b80200442e (このIDを非表示/違反報告)
096 - シズキさん» そこまで言っていただけるとは…!本当に嬉しいです!!これからも、飽きさせてしまわないよう、試行錯誤して書いていきますので、よろしくお願いします!こちらこそありがとうございます!! (2019年6月3日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年5月23日 22時