209話 仲の悪いガールズバンド ページ10
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『安室さん、ギターもできるんですね』
スタジオに向かう中、前を歩く女子高生の後ろを俺と安室さんとコナンがついて行く。
「まあ、あれくらいはね。Aさんの腕前もスタジオに行ったら見せてくださいね」
『俺は潜入捜査の一環でちょっと触ったくらいだから、ほとんど素人みたいなものですよ』
「そう言いますけど、Aさんは覚えるのが早いじゃないですか」
「そのときの潜入捜査ってどんなだったの？」
『…この世界じゃ俺の世界の秘匿義務なんて通用しないだろうからいいか。よくない噂があったバンドに近づくために、俺もバンドを組んだことがあって』
「よくない噂？」
『クスリ関係だよ。ファンの子たちをクスリ漬けにするっていう噂。噂は本当で、俺の情報収集と作戦のおかげで無事検挙できたんだけど…、ゼロとしての初任務だったから、しくじっちゃってさ。クスリ打たれて、死ぬかと思った』
笑いながら言うが、コナンと安室さんは俺とは間逆の表情をしていた。
「クスリって、大丈夫だったの？」
『危ないものっていうより、行動を制御するための催淫剤だったから』
「さ…!?」
安室さんがサッと表情を変えた。
「やっぱりAさんも大変な世界で生きてきたんだね」
『死ぬ思いは何度もして、…まぁ結局死んだけど、今も楽しいよ？自分の無力さを痛感することも多いけどね』
それでも、少しずつ自分の役割は把握したつもりだ。
未だに俺を心配そうに見つめている安室さんに、にこっと笑みを向ける。
『あ、スタジオ着いたみたい』
少し先で蘭たちが建物に入っていくのが見えた。
「ウソ!?部屋が全部埋まってる!?」
女子高生たちに続いてスタジオに入ると、受付カウンターで園子が叫んでいた。
「じゃあ借りられないの!?」
「１時間待って頂ければ空きますけど…」
どうやらスタジオはすでに満室らしい。
「まあ１時間くらいなら待ちますか？地下に休憩所もあるようですし…楽器を借りておけばコードや単音で曲の雰囲気ぐらいは教えられますしね」
「へぇー、アンタ…ベースもできるんだ…？」
「ええ…。君の兄の友人より上手いかどうかは…保証できかねますけどね…」
安室さんと世良が会話すると、どうも空気がピリつく。
この感じ、どこかで…。
……あ。そうだ。
“彼”と話しているときの感じと似ているんだ。
世良の兄が誰なのか、分かってしまった気がする。
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優(プロフ) - わかりました！返信ありがとうございます！ (2019年5月8日 7時) (
レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 優さん» コメントありがとうございます！この作品は、主人公受けとなっております！ですが、細かい描写はございません。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - これって、黒瀬さんと零さん、どっちがネコとかありますか？ (2019年5月7日 2時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» 報告ありがとうございます！！確認不足でした...！修正させていただきました！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告：247話 - 真純ちゃんの純の字が、澄になってます。 (2019年4月30日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年4月10日 21時
