207話 仲の悪いガールズバンド ページ8
「んじゃ、世良ちゃんはベース！蘭はキーボードやってくれる？」
「いいけど、このバンドどこでお披露目するの？」
「年末、この米花町でやるカウントダウン演芸大会に出場して…見事優勝をかっさらうっていう寸法よ!!」
「けどさ…バンドならギターがいるんじゃないのか？」
「そうなんだけど…クラスにギター出来そうな子いなくてさ…」
カフェラテ飲み終わったら帰ろうかな…、俺には関係ない話だし…と、カップを傾けながら聞いていると、コナンがチラッと俺を見た。
「Aさんは、何か楽器出来るの？」
『俺？うーん…、何かひとつを拘ってやったことはないけど、一通りはできるかな。まぁ、人並みに、だけどね』
「はは…さすが」
潜入捜査のときに困らないように、一通りのことに手はつけてきたからな。
「梓さん！テーブルの上拭いておいてくれません？」
隣のテーブルを片付け始めた安室さんと梓さん。
「ギターいたー!!」
「え？」
園子は立ち上がって梓さんを指差した。
「で、でも私…ギターなんて触った事もないし…そ、そもそも女子高生でもないし…」
「そんなの帝丹高校の制服着ちゃえばわかんないって!!梓さんって割とロリ顔だしさー」
「ロ、ロリ顔…？」
戸惑う梓さん。
彼女も苦労してるなぁ…。
それよりさっきからこちらをチラチラみている隣の席の男性二人が気になる。
ギターケースを持っていることから彼らもバンドマンなんだろうけど…。
ちょっと嫌な感じだ。
「で、でもギターって難しいんじゃ…」
「ちょっと練習すればすぐ弾けるようになるって！ジャジャーンってさ！」
「んじゃ、弾いてみろよ！」
口を挟んだのは隣に座っていた男性のうちの一人だった。
2人はニヤニヤと園子を見ている。
「俺のギター貸してやるからよ。携帯アンプに繋いだから…音はすぐ出るぜ？」
ギターを受け取った園子は戸惑いながらも弦に手をかけるが、かなりテンパっているようだ。
「何だ、出来ねぇじゃんよォ！」
「弾けねぇのにナマ言ってんじゃねぇよ!!JKがよォ!!」
男たちの言葉に涙目になっていく園子。
助け舟を出そうかと立ち上がろうとしたとき、彼女の後ろに彼が近づいたのを見て、動きを止めた。
「貸して」
安室さんが園子からギターを受け取る。
そして、鮮やかな指使いで奏で始められた彼のギターの旋律に思わず魅入ってしまった。
本当に…ハイスペックな人だ…。
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優(プロフ) - わかりました！返信ありがとうございます！ (2019年5月8日 7時) (
レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 優さん» コメントありがとうございます！この作品は、主人公受けとなっております！ですが、細かい描写はございません。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - これって、黒瀬さんと零さん、どっちがネコとかありますか？ (2019年5月7日 2時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» 報告ありがとうございます！！確認不足でした...！修正させていただきました！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告：247話 - 真純ちゃんの純の字が、澄になってます。 (2019年4月30日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年4月10日 21時
