245話 ページ46
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しばらく歩くと、例のアパートが見えてきた。
そのアパートを取り囲むように数人のスーツの男がいた。
「風見さん！」
「動きがあったのはＢ班の方だが、メモリを持ったヤツはＡ班にいる。やつらを包囲し、メモリを回収する。一人も逃がすな」
「はい！」
「やつらは刃物や拳銃を所持している。気を抜くな。…黒瀬、君はここを動くな」
『別に逃げる気はないけど』
降谷零の名前を出している時点で、風見さんは俺を本気で疑っているわけではないのだろう。
「各自配置につけ。上から突入の許可は出ている」
風見さんの指示で、スーツの男たちがアパートに入っていく。
俺はその概観を眺めながら、どこか懐かしさを感じていた。
ゼロはほとんど現場に足を運ぶことはないけれど、遠巻きにこうして眺めていることは多々あった。
この世界の公安がどれほどのものなのか、見せてもらおうか。
すぐにスーツの男たちが、ある一室になだれ込んでいく。
静かだった住宅地に怒声が響き始めた。
聞こえてくる慌てようから察するに、やはりこっちがアタリだったようだ。
「くそ、待て!!」
そんな声が聞こえたかと思うと、一人の男がドアから出てきて、二階から飛び降りた。
『おいマジかよ』
公安が飛び降りた男を追いかけようとするが、飛び降りるのには躊躇しているようだ。
下には誰も見張りがいない。
…俺以外は。
『ったく…』
逃げる男を追いかけて、その襟首を掴む。
「っ、離せっ！」
振り向きざまに殴りかかってきた男の拳を避ける。
男の腕を掴み、その足を掬うと、男は地面に伏せた。
その上に乗り上げて腕を捻り上げる。
「ぅが…ッ！」
『…あんたが持ってるのか』
男が必死にジャケットのポケットを俺から背けようとしている仕草を見逃さなかった。
地面と男の体の間に手を差し込み、ポケットからUSBメモリを抜き取る。
「黒瀬…！」
背後から風見さんが駆けてきた。
『風見さん。これでしょ？』
ポイッと風見さんにUSBを放り投げる。
「あ、ああ…」
それをキャッチした風見さんの背後に、彼の姿が見えた。
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優(プロフ) - わかりました！返信ありがとうございます！ (2019年5月8日 7時) (
レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 優さん» コメントありがとうございます！この作品は、主人公受けとなっております！ですが、細かい描写はございません。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - これって、黒瀬さんと零さん、どっちがネコとかありますか？ (2019年5月7日 2時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» 報告ありがとうございます！！確認不足でした...！修正させていただきました！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告：247話 - 真純ちゃんの純の字が、澄になってます。 (2019年4月30日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年4月10日 21時
