226話 -Side降谷- ページ27
-Side降谷-
「A！目を開けろっ！…くそっ」
ぐったりと動かなくなったAを抱きかかえ、さっき狙撃があったビルとは反対側から外ヘ出る。
足がつかないよう、愛車は遠くの駐車場に置いてきてしまった。
Aを抱えて病院まででは間に合わない。
早く止血もしないと…！
救急車を呼んで間に合うか…っ!?と焦っていたとき、車のヘッドライトが僕達を照らした。
とっさにAを自分の陰に隠す。
横付けされたのは赤いマスタング。
見覚えのある車だ。
「なぜここに…」
車から降りてきた相手を睨み付ける。
「…まさか、お前の仕業か…！赤井秀一！」
Aを抱く腕に力が篭った。
「説明は後だ。早く乗れ。病院へ連れて行く」
「誰が貴様に…っ！」
「そんなことを言っている場合ではないだろう。一刻の猶予もない。彼が死ぬぞ」
背に腹は変えられない。
ヤツを睨みながら、後部座席へと乗り込んだ。
「これを使え」
運転席に乗り込んだ赤井が渡してきたのはペットボトルに入った水とタオル。
それを半ば奪い取るように受け取り、Aの服を脱がせ、応急処置を始めた。
心臓への命中は避けられているようだが、さっき赤井が言っていたように一刻の猶予もない。
脈が低下してきている。
冷や汗もすごいし、呼吸も浅い。
「君が尋問していた男だが、ヤツはFBIも狙っていてな。俺は別のビルから狙撃のタイミングを狙っていたんだ。スコープ越しに、彼が撃たれるところが見えた。彼を撃ったスナイパーなら、こっちで始末した」
「Aを撃ったのは、僕が尋問していた男の仲間ですか」
「ああ。口封じをしようとしたらしい」
僕がもっと、Aを早く外に出していれば…！
直感力が高いAのことだ。
僕に向けられている殺意に気づいてとっさに飛び出したんだろう。
やっと守れたと言っていたが、こんな状態で守られても嬉しくないことを、お前が一番分かっているだろ…！
約束を破って死ぬなんて、許さないからな…！
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優(プロフ) - わかりました！返信ありがとうございます！ (2019年5月8日 7時) (
レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 優さん» コメントありがとうございます！この作品は、主人公受けとなっております！ですが、細かい描写はございません。 (2019年5月7日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - これって、黒瀬さんと零さん、どっちがネコとかありますか？ (2019年5月7日 2時) (レス) id: 2e7cf744fc (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» 報告ありがとうございます！！確認不足でした...！修正させていただきました！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 674cb05958 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告：247話 - 真純ちゃんの純の字が、澄になってます。 (2019年4月30日 17時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年4月10日 21時
