1738話 ページ39
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連れてこられたのはライブの運営室だった。
「織川さん!黒瀬さんと…それから毛利小五郎さんを連れてきました!」
織川、という名前には覚えがあった。
貰ったチケットに記載されていたこのライブの主催者の名前だ。
「黒瀬くんだけじゃなく毛利小五郎まで!?これはこの事件はすぐに解決だな!」
「事件?」
ついてきた氷上がそのワードに首を傾げた。
『何かあったんですか?』
「実は、数時間前にこんな封筒が見つかってね」
渡された封筒の中には紙が1枚入っていた。
『…“今日のライブ 中止にしなければ お前らの命はない。警察への通報も同様”』
パソコンでタイピングされた文字が、A4のコピー用紙の真ん中に簡素に書かれていた。
足元にいるコナンと目を合わせて小さく頷き合う。
「こりゃ脅迫状か」
『犯人に心当たりは?それと、“お前ら”って言う書き方も気になります。誰が狙われているのかについても』
「それが…まったくなくて…。困っていたところに甲斐田さんから、氷上くんの招待で探偵の黒瀬くんが来るって聞いてたから待ってたんです。まさか毛利さんも来て下さるとは思わなかったですけど」
『なるほど…。なら、この脅迫状はこのライブの関係者…あるいは、関係者や出演者を含め、来場者1万人に向けられた殺害予告の可能性が高いですね』
俺の言葉に、重い空気がその場に流れる。
「じゃあ…今回のライブは中止にするしか…」
『開演まであと1時間。それだけあれば十分です』
「え…?」
『それまでに犯人を仕留めます。ね、毛利さん』
「え!?お、おう!この毛利小五郎に任せなさい!」
俺の直感だと、犯人はこの場にはいない。
だが、近くにいるはずだ。
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました!そしてお疲れ様です…!!もう一周…!嬉しいです!これからも頑張ります! (2022年1月1日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました!一気読み楽しかったです!もう一周してきますね!更新頑張ってください! (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…!何周もしていただいて嬉しいです…っ!これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです!緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです!!これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして!見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます!頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年11月16日 22時