1737話 ページ38
「にしても、あの人毛利小五郎だろ?探偵の。てっきりあの恋人さんを連れてくると思ったのに」
『あの人も忙しいんだよ。あ、そうだ。沖野ヨーコさんいたら、あとで毛利さんに会わせてあげて』
「ああ、なるほど。沖野さんのファンなのね。オッケー」
了承をしながら氷上が楽屋の扉を開けた。
広い楽屋には、今回出演するアーティストが数組いた。
「あっ、氷上くん!よかった!急にいなくならないでよ…!」
「ごめんって。Aちゃん迎えに行ってた」
「黒瀬さん!お久しぶりです!」
『お久しぶりです、甲斐田さん』
スーツを着込み、メガネをかけた真面目な印象を受けるこの男性は、氷上のマネージャーの甲斐田さん。
シロツメクサの撮影の時に会ってそれ以来だ。
自由奔放な氷上に振り回されていたイメージがある。
「よかった…。実は――…」
何かを言いかけた甲斐田さんの視線が俺から俺の後ろにいる毛利さんに向いた。
「っ!名探偵の毛利小五郎さん!」
「ん?なんだ?俺のファンか?」
「え、初耳だけど」
きょとんとする毛利さんと氷上。
「…あの、すみません。ちょっとこちらに来ていただけますか」
周囲に漏れないような声量で、俺と毛利さんにそう言う甲斐田さん。
もしかして、もう何か起こってるのか…?という嫌な予感を抱きながらも俺たちは甲斐田さんについて、来たばかりの楽屋を出た。
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096 - つみさん» 一気読みありがとうございました!そしてお疲れ様です…!!もう一周…!嬉しいです!これからも頑張ります! (2022年1月1日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
つみ(プロフ) - やっと最新話まで読めました!一気読み楽しかったです!もう一周してきますね!更新頑張ってください! (2021年12月31日 23時) (レス) id: 5c8f437fce (このIDを非表示/違反報告)
096 - ??さん» ありがとうございます…!何周もしていただいて嬉しいです…っ!これからもいろんなお話を書いていきますので、よろしくお願いします!! (2021年12月13日 22時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 今まで出会った小説の中で1番好きでもう何周もしています。何回読んでも泣ける素敵なお話で大好きです!緋色の弾丸や次の映画がこの小説にも登場するのが楽しみです!!これからも応援しています。 (2021年12月13日 11時) (レス) id: b0630737aa (このIDを非表示/違反報告)
096 - 伶さん» 初めまして!見つけて読んでくださり、さらには日課にしていただきありがとうございます!頑張って毎日更新してますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月10日 21時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2021年11月16日 22時