【名探偵コナン】異世界の訪問者32《男主》

1554話 14番目の標的 ページ5

「ところで、ボーガンを撃ったと思われる場所から妙なものが発見されました。これなんですが」


白鳥警部が袋に入れられたものを取り出す。




「なんだ？こりゃ」

「西洋の刀みたいね」

『でも、段ボールで作られてる…？』



子供がごっこ遊びで使うお手製の剣のようだ。



…この剣の形…どっかで見たことあるような…。




チラッとコナンを確認すると、彼も何か心当たりがあるのか考え込んでいる様子だった。






そのとき、病室に携帯の着信音が響く。




「ん？俺のか」


携帯を取り出したのは毛利さんで、彼はすぐに電話に出た。






「もしもし？――…何!?英理が!?」


顔色を変えた毛利さんの様子から、妃さんに何かあったのだと察した。




「分かった！すぐ行く！」

「お母さん、どうしたの…!?」



蘭もただ事でないことを察して、毛利さんに縋りついた。





「事務所で倒れたらしい…。今、運ばれて東都大学病院に…」

「なんだと…！すぐに行ってあげなさい！白鳥くんも！」



あとで奥さんが見舞いに来るという目暮警部を残し、子供たちに先に帰るように伝え、俺たちはタクシーで東都大学病院に向かった。







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