【名探偵コナン】異世界の訪問者32《男主》

1572話 14番目の標的 ページ23

車から降りてきたのは、いずれも見たことのある顔の人たちだ。




「よう、奈々ちゃん。君もか」

「あら！宍戸先生も旭さんに呼ばれたの？」


どこかで見たことあると思ったらこの女、モデルの小山内奈々か。

そして航空記念博物館で会った宍戸永明。




「失礼ですがお嬢さん。あなた方は？」

「えっ？おじさん私のこと知らないの？」


目暮警部の発言に驚く小山内さん。

そんな目暮警部を見かねて、白鳥警部が口を挟んだ。





「小山内奈々さんですよ、警部。人気モデルの。あちらの3人は向かって左から、エッセイストの仁科さん。カメラマンの宍戸永明さん。そして…」

「ピーター・フォードです。そちらの2人は警察の方ですな。それに確か、名探偵の毛利小五郎さん」

「えっ！貴方があの有名な名探偵さん？うわぁ！本物見るの初めて！宍戸先生撮って撮って〜！」



毛利さんの腕を引いてはしゃぐ小山内さん。


さっきの怒りはどこへやら、毛利さんは宍戸さんが構えたカメラに向かってピースサインを決めた。

蘭とコナン、そして安室さんまでも白い目で見ている。








『ねぇ』


そんな安室さんの袖をくいっと引っ張り、目を合わせた。




「…ええ。おそらくそうでしょうね」


俺が言わんとしていることを、彼ももう気づいているようだ。





今現れた新しい登場人物全員…名前に数字が隠れている。







「こちら、ソムリエの沢木公平さんに、毛利さんのお嬢さんで蘭さん。江戸川コナンくん。そして…」


それぞれを紹介してくれていた白鳥警部が安室さんを見て固まった。





あ、この2人もしかしてほぼ初対面か…！
京都で顔は合わせてただろうけど、自己紹介とかしてる暇なかったしな...。





「毛利先生の弟子の安室です。こっちは僕の助手の黒瀬です」


白鳥警部から引き継ぎ、安室さんが自身と俺の紹介をしてくれた。




「うっそ!?黒瀬A!?マジで!?」


小山内さんが腕を絡めていた毛利さんを押し退け、俺の方へ駆け寄ってきた。






「こんなところで伝説の俳優に会えるなんて思わなかった！宍戸先生！こっちも撮って！」

『っ、すみません、俺写真はちょっと…』




またいらぬ噂を立てられたら面倒だ。







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