60話 漆黒の特急 ページ11
『な、なんでここに…』
久しぶりに会う彼の姿に思わず後ずさる。
「僕はちょっと私用で…。黒瀬さんこそどうして?」
『招待していただいたので…』
「そうだったんですね。…彼女さんはご一緒で?」
『彼女…?』
一体、なんのことだろうか。
「先日電話したときに一緒にいた女性ですよ」
赤井さんの家で飲んでいたときに、とっさについた嘘のことだ。
笑っているようで、目が笑ってないですよ、安室さん。
『いや、あれは…一夜だけの付き合いというか…』
いやいや、そのほうがクズの変態っぽいじゃないか…!
「へぇ、結構悪い人なんですね、黒瀬さん」
『あ、ははは…』
女癖の悪い奴だと、思われたに違いない…。
「あ、黒瀬さん!…と、あれ?貴方も乗ってたんですね、安室さん」
蘭と園子と子供達が俺達に気づいた。
コナンの姿がない…。
それに、灰原が蘭にしがみ付いてとても怯えた様子だ。
その視線の先には黒い帽子と黒い服装の男の姿。
…あれって、赤井さん…?
でも顔に火傷の痕…。
誰かの変装だろう。
ベルモットか…?
なぜここに黒ずくめの組織が?
灰原が怯えているのは、赤井さんが元組織の一人だったからか。
もしかして…灰原を狙って…?
「さっき食堂車で毛利先生ともお会いしましたよ」
そうなると、彼がここにいるのは組織のバーボンとしての仕事の可能性が高い。
「ねぇ蘭、誰よこのイケメン」
園子は隠す様子もなく、安室さんに頬を染めている。
「前に話した、お父さんの弟子になりたいっていう探偵さん」
「へぇ!この人が…。どうも!鈴木園子でぇすっ!」
「よろしく…」
笑ってはいるが、タジタジが伝わってくる。
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鹿野ユズナ(プロフ) - いえ、お力になれたようでよかったです! (2019年4月25日 11時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます!恥ずかしながら、ずっと勘違いしておりました…。次回から気をつけます!ご指摘本当にありがとうございました! (2019年4月21日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - こめかみ、漢字変換が全てお米の神様になってます………… (2019年4月21日 5時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 大福さん» コメントと嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも読みやすく楽しい小説を目指して頑張るので、よろしくお願いします! (2019年3月13日 20時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
大福 - 楽しく、読みやすいです。続きが気になります!次の更新楽しみに待ってます。 (2019年3月12日 16時) (レス) id: 2b112b86de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年2月11日 21時