【名探偵コナン】異世界の訪問者18《男主》

889話 -Side降谷- ページ40

「暗号…？どういうこと？」

「Aさんはあの挑発で、自分の居場所を僕たちに伝えようとしてたんだよ！」

「あの挑発のどこでんなのわかんだよ…」



ホワイトボードにAの挑発の言葉を書き並べる。




「先頭の言葉ですよ」



“低レベルなんだよ、やってることが”
“単細胞どもが”
“小学生からやり直せば？”




「てい…たん……あっ、帝丹小…‼」


蘭さんがハッとして声を上げる。





「そう。Aさんはわざと犯人を挑発し、近くにある建物を僕たちに伝えたんです。普段と違う態度なら、我々も違和感を覚えると読んで」

「高木！今すぐ帝丹小周辺を調べろ！くれぐれも犯人に感づかれるなよ！」

「はい！」

「僕も行きます」

「僕も！」



コナンくんも僕の後ろをついてくる。




「だめよコナンくん！邪魔しちゃ…！」

「大丈夫ですよ、蘭さん。僕が見ていますから。行こうか、コナンくん」

「うん！」



リスクを負ってまで居場所を伝えてくれたAの痛みを、無駄にはしない。





そして高槻――…Aを殴った倍、僕も殴らせてもらうからな。






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