検索窓
今日:181 hit、昨日:398 hit、合計:513,621 hit

871話 ページ22









「は?見合い?」





帰宅した零さんに今日あった出来事を伝えると、間抜けな声が返ってきた。



『そ。今日たまたま道で助けたお婆ちゃんにぜひ孫娘の婿にってごり押しされちゃって』


昼間、重い荷物を抱えて階段を上ろうとしているお婆ちゃんを手伝ったら、そういう話になってしまった。




『断ったんだけど、会うだけでもって…。見合い写真まで』


テーブルの上に置いていた見合い写真を広げ、零さんに見せる。





「……満更でもなさそうだな。確かに古風な美人だし、お前はこういうのがタイプか」

『はぁ?どこが満更でもないって⁉古風な美人って、零さんこそこういうのがタイプなんじゃないの?』

「誰もそんなこと言ってないだろ!……それで、会うのか」

『明日ね。まぁ、ちゃんと会って直接断りいれるつもりだけど』



互いにヒートアップしそうになった熱を収めて冷静になる。





『その孫娘も、急にどこの誰かも知らない男と見合いなんて言われて困ってるだろうし、話せば分かってくれるだろ』

「相手があの黒瀬Aだと知っても?ミーハーな女性だったら承諾するかもしれないぞ」

『大丈夫大丈夫。こういうのは前の世界でも何度か経験あるし』

「…ほぉ?」

『はいはい、すぐ怒らない。明日はポアロでしょ?午前中に見合い終えたらすぐ向かうからさ』

「…この間の話し合いから僕に対しての態度がちょっと雑じゃないか?」

『何かご不満でも?』

「その態度で見合いも乗り切ってくれたら安心できるんだがな」

『見合いは黒瀬で行くよ。一応今は、私立探偵安室透の助手って立場があるし、安室さんの顔に泥を塗るわけにはいかないしな』




以前まで、こんな冷たい態度と口調で零さんに接するのは気が引けていたが、あの話し合いをしてからはこんな感じだ。


肩の荷が少しおりた気がするのも事実。

こういう軽口をたたくのが日課になりつつあるような気もするが…。









872話→←870話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (444 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
814人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - はしもんさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年4月21日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
はしもん(プロフ) - 898、899話更新お疲れ様です! これからもずっとずっと、応援させてください(´˘`*) 大好きです!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3a59eb0a02 (このIDを非表示/違反報告)
096 - 稲荷さん» はじめまして!嬉しいお言葉ありがとうございます!このコメントを読んでから私も改めて“さだめ”を聴いたら、確かに…!となりました!曲を聴いて2人を思い出してくれるなんて嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - くれはさん» まだ終わりません…!(笑)どうぞお楽しみに…!! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はしもんさん» 一難去ってまた、という感じですね!いえいえ!私も話数ミスがあったので、修正しました! (2020年4月20日 13時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2020年3月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。