664話 紅の修学旅行 ページ15
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『服部くん。一緒に朝食でもどう?』
新一は生徒で集まってホテルの朝食をとると言うので、その会場に向かった。
一人の朝食は味気ないのと、さっきの天狗を目撃した彼の意見も聞きたかったので誘ってみると、彼は了承してくれた。
修学旅行生たちとは別会場の、一般の利用客が使う食事会場でバイキング形式の料理を盛り付けて彼と共に席についた。
『どう思った?さっきの天狗』
「どうって…あんなんありえへんやろ。まさか、黒瀬の兄ちゃんは信じてるんかいな?」
『まさか。生体反応がなかった。あれは間違いなく作り物だよ』
「生体反応って…、そんなん分かるんか?」
『まぁ、人よりは第6感ってやつが優れてるからね』
そう言いながらソーセージを食べる。
「そういや、昨日部屋に入る前から俺がいるのわかっとったみたいやし…ホンマ何モンや」
『いろいろ知ってるんだよ、俺も。新一くんが小さくなった事情も、その後ろにいる組織の存在もね。あ、でも服部くんが大阪府警本部長の息子さんってのは知らなかったな』
「ついでに、警視監や」
『うわ、まじか』
警視監は、警察のトップから2番目の階級だ。
西の高校生探偵は、その後ろ盾もあるから自由に捜査できているんだろう。
「でも…俺はもう何聞いても驚かへんわ…。工藤があんたのこと信用してんなら、俺もそうするわ」
諦めたように味噌汁を飲む服部に苦笑する。
『ふふ、ありがと。わざわざ新一くんのために大阪から京都に来て、ホテルのベッドの下で待機してるんだもん。いい子だよね、君』
「なっ…!別にそんなんじゃ…!げほっ!」
褒められて照れたのか、味噌汁を吹き出す服部。
高校生はみんな初々しいなぁ…。
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096 - ちぃさん» 読んでいただきありがとうございます!深く考えていただき、嬉しい限りです…!人の数だけいろんな行動の仕方があると思います。葛藤の中で得た黒瀬の決意を、これからも見守ってあげていてください! (2019年12月22日 21時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 別れたからってなにもしないのではなくて、世界を変えれないのなら影からサポートしたり守ったりするかも、、、。唯一の方法かなと思いました。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - やっと読めました、自分ならどーするか考えました。大好きな世界の均衡を保つ為、大好きな人を守る為にも、零さんから恨まれるくらいに嫌われてから別れるかなーって。全てが終わった時にもう一度始めからやり直す選択をするかも知れないですね。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 13503def23 (このIDを非表示/違反報告)
096 - りんねむさん» コメントとお気遣い、ありがとうございます!一気読みお疲れさまでした!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e8c1cec671 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここ数日で最初から一気に読んじゃいました!とっても面白いです!無理なさらぬよう、更新頑張って下さい!陰ながら応援しております!(*^^*) (2019年12月16日 18時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年11月26日 23時