505話 怪盗キッドと赤面の人魚 ページ6
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園子と一緒にポアロを出て合流したのは蘭だった。
もちろんコナンも一緒だ。
「黒瀬さんも一緒に行くんですね！」
『息抜きしたほうがいいんじゃないかって、安室さんにも言われたので』
「刺されて入院したって聞きましたよ？黒瀬さん、かっこいいからストーカーとか気をつけてくださいね？」
心配してくれる蘭に礼を言って、俺たちは鈴木大博物館に向かい歩き始めた。
先を歩く蘭と園子の後ろで、コナンにこそっと声をかけられた。
「嫌なら本気で断っていいんだぞ？まだ完治ってわけでもねーだろ」
『痛みはないし、メンタル的にも落ち着いてきたから平気。それに、興味がないわけじゃないし、久しぶりにあいつに会えるかもしれないしさ』
しばらく会っていなかった白い怪盗を思い浮かべる。
「オメーはどっちの味方だよ」
『もちろん、どっちもだよ』
どちらも主人公だ。
今回は傍観者に徹する。
「あ、おーい！世良さーん！」
前を歩いていた園子と蘭が駆け出した。
見ると、相変わらずボーイッシュな世良がいた。
蘭たちと少し話したあと、世良がこちらに気づく。
俺の隣に世良が並び、歩きながら挨拶を交わした。
「やぁ、黒瀬さん。久しぶり。ギターの練習の日以来じゃないか？」
『お久しぶりです。ああ、確かにそうですね。あの日も結局いろいろあって、ちゃんと話せなかったから…』
「あの日具合悪そうに帰って行ったけど大丈夫だったのか？なんか、ちょっと痩せたように見えるし…」
じっと見つめる世良に、曖昧に笑って返す。
『あの日はちょっと具合悪くなっちゃって。今はもうなんともないから大丈夫だよ。心配かけてごめんね』
「それならいいんだけどさ…。でも、今はもう何ともないは嘘だろ？微かに薬品の匂いがするし」
やはりこの子もこの世界の探偵を名乗るだけある。
観察力と洞察力は優れているようだ。
ユエルに刺され、抉られた傷痕は手術で縫ったが、まだ包帯は外せていない。
『…まぁ、ちょっとね。いろいろあって』
「ふぅん…。黒瀬さんも、いろいろ隠し事ありそうだよな。――あ、ついたみたいだ」
鋭い視線からころっと表情を戻した世良は、鈴木大博物館が見えると、駆け足で前を歩いていた蘭と園子のもとへ向かった。
『…ほんと、気が抜けない』
「あいつも勘が鋭いからな…」
さすが赤井さんの妹…というべきか。
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096 - 竜呀さん» ありがとうございます!!いえいえ、とても伝わってきて嬉しいです…！これからも頑張りますので、楽しみにしていてください！ (2019年10月4日 13時) (
レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
竜呀 - 096さん» あぁぁ、もう好きです...、!!無事尊死できました。ありがとうございます。も、もう..語彙力が無さすぎて申し訳ないんですが、もう本当に好きです、此れからも更新頑張って下さい、口元ニヤニヤさせながら、楽しみにしてます。 (2019年10月3日 23時) (レス) id: 1cb8427f4e (このIDを非表示/違反報告)
096 - 熊さん» 久しぶりの甘い展開、悶えていただけてよかったです！笑 (2019年10月3日 16時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
熊 - あぁぁぁぁヤバい尊い…二人とも可愛すぎますね、無事悶え死にました。 (2019年10月2日 23時) (レス) id: cb6c87cd7b (このIDを非表示/違反報告)
096 - 架印�靴気�» ありがとうございます！そう思っていただけているなら、嬉しいうえに励みになります！これからも頑張ります!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：096 | 作成日時：2019年9月9日 13時
