46話 ページ47
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「今日はお仕事お休みなの?」
『うん。さすがに昨日の今日で疲れたしね…。コナンくんは大丈夫だったの?』
「うん!怪我もないから平気!」
3人で入ったのは近くにあったハンバーガーショップ。
向かいでコナンはポテトをつまみ、沖矢さんはコーヒーを飲んでいる。
俺はハンバーガーとポテトのセット。
昨日の事件、車の衝突で気絶した樫塚さん…いや、浦川芹奈さんが全て自白した。
彼女は銀行強盗に殺害された庄野さんの恋人だった。
その復讐のために強盗犯二人を殺害し、残りの一人の女を狙っていた。
『コナンくんが全部解決したんでしょ?どうやって浦川さんを自白まで追い込んだの?』
「え〜?僕なんのことかわからな〜い」
高い声で子供を演じるコナン。
「貴方のことは、コナンくんから聞いています。黒瀬Aさん」
沖矢さんによって、話を逸らされた。
「僕は工藤邸でお世話になっている、大学院生の沖矢昴です」
『はぁ、初めまして』
視線がいくのは首元を隠すハイネック。
確かあの下に、変声機が隠されているんだったか。
「少しお話したいと思っていたので、会えて嬉しいです」
糸目で瞳は見えないのに、見透かされている気分になる。
さすがFBIの切れ者。
『話したいといわれても、そんな面白い人間じゃないですよ?』
「そんなことはないですよ。とても興味深いです。工藤家の方々ともお知り合いで?」
工藤家…とは、新一のことだろうか。
『いえ、知り合いではないです』
「それはおかしいですねぇ。工藤家、と言うだけで誰のことを言っているのか知っているんですか?」
……うわ、嵌められた。
「工藤という苗字は珍しくはない。普通なら、どの工藤か聞くところですが、君の頭の中には、ある人物が浮かんでいるようだ」
『…俺の知り合いに、工藤はいないので…』
「じゃあどうしてさっき、昴さんが工藤邸でお世話になってるって言っても、なんの疑問ももたなかったの?普通、知らない人の名前出されたら、ちょっとは疑問を持つよね。でも、黒瀬お兄ちゃんは表情一つ変えなかった」
このガキ…。一回黙ってろ。
『あ、はは…ちょっとぼんやりしてたからさ』
「黒瀬さん」
先ほどとは打って変わったトーンで、コナン…いや、工藤新一が俺を見つめていた。
「話してよ。本当のこと」
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時