43話 探偵たちの夜想曲 ページ44
・
車を走らせていると、毛利さんの携帯が鳴った。
「もしもし?……何ぃ!?小僧を乗せた車が、王石街道を北上してるだと!?」
「おっ、王石街道ってこの道じゃない!」
「で、車は!?…青い小型車…ナンバーは!?」
辺りを警戒しながら見つめていると、対向車線から青い小型車が走ってきた。
俺と安室さんは同時に気づく。
「何かに捕まって!」
安室さんはハンドルを勢いよくきり、対向車線にUターンする。
『っ!』
急な揺さぶりに顔を歪める。
後ろから、あのバイクも付いてきている。
青い小型車と俺達の車の間には、赤い小型車。
一般人か…?
いや、毛利さんが話している内容を聞いているに、おそらく、阿笠博士たちが乗っているのだろう。
前を走る車をどんどん追い抜き、青い小型車はスピードを上げていく。
負けじと、赤い車と白い車、バイクはその後を付いて行く。
前の赤い車…、スバル360。
阿笠博士にあんな運転技術があるとは思えない。
だとすると、一体誰が…。
考えていると、急に安室さんが、赤い車の真横に車をつけた。
助手席から窓の外を見ると、運転席の扉が開いていて、眼鏡の男性がそこから身を乗り出している。
あ、彼は…見たことがある。
たまたま落ち着いたときに放送していたコナンで。
彼は確か、赤井秀一の、仮の姿である、…沖矢昴。
赤井は人気キャラだから、割と知っている。
FBIのスナイパー。
そんな彼がどういう経緯でか分からないけど、沖矢昴という人物に変装して生活している。
そんな描写がある回を過去にたまたま見たのだ。
一瞬、沖矢さんは俺と安室さんを見た。
安室さんも沖矢さんを見つめていたが、すぐにその車を追い越した。
『…安室さん?』
「…いえ、なんでもありません」
すぐに目の前の青い小型車に目を向ける安室さんは、何か思うところがあるようだ。
もしかして、この二人、何か因縁でもあるのだろうか…?
・
2459人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時