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29話 探偵たちの夜想曲 ページ30




『安室さん、本当に俺までいいんですか?』

「大丈夫ですよ。何か気づいたら、教えてください」
 

この人、俺の実力試そうとしてるな…。
 




数十分ほど歩いて、探偵事務所にやってきた。



『お邪魔します』
 
小さく呟いて、中に入る。
 

何度かアニメで見たことがある、あの事務所だ。
 
だが、依頼人と思われる人はいなかった。



「一応最初のメールアドレスにすぐ戻るってメールしたんだがな…」
 

人の姿はないけれど……。



『蘭さん、あの部屋はなんですか?』
 

なんとなく、気になる部屋を見つけてそこを指差す。



「あそこは御手洗いですよ」
 
気のせいか…?微かに、気配が…。



『そう、ですか…』

「あ、黒瀬さん、紅茶は飲めますか?」

『え、はい。好きです』

「じゃあ、紅茶でも飲んで待ってましょうか」

『あ、手伝います』

「俺はいらねぇよ。コロンボでコーヒー飲みすぎた。ちょっとトイレ」
 

毛利さんがトイレに向かった。



「僕も紅茶淹れるの手伝いますよ」
 

安室さんも俺の隣にやってきた。



「すみません。じゃあ、ティーカップだしてもらえますか?」

『はい』
「喜んで」
 


そのとき、着信音が事務所内に響いた。
 

トイレに入ろうとした毛利さんは足を止め、携帯を見た。



「お。依頼人から返事来たぞ。“たった今コロンボについたから、来てください”って」

「だったら早く行かなきゃ」

「じゃあ、僕もついていくからちょっと待ってて。先にトイレ済ませちゃうから」
 

コナンがそう言うと、また着信音が響く。



「“急いでみんなで来てくれ”って」
 

…どうして、毛利さんが一人じゃないことを知ってる?
 

それに、さっきから誰かがトイレに入ろうとするタイミングでメールが来る。
まるで、誰にも入られないように。
 
やっぱり、さっきの気配は気のせいじゃない?



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時

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