検索窓
今日:1,012 hit、昨日:1,667 hit、合計:2,611,713 hit

28話 探偵たちの夜想曲 ページ29

『そ、そんなんじゃないです…。そ、それより、依頼人は何時に来るんです?』
 

慌てて話を逸らした。



「そういえば、遅ぇな…」
 

毛利さんが携帯をチェックする。



「もしかしたらこの近辺にコロンボという店が他にもあるとか?」

「ねぇよ」

「会う場所をここに変えようというメールにOKの返事はしたんですよね?」

「ああ。すぐに返信したし、ここで待ってるっていうメールもさっきから何度か送ったけど、返事がこねぇんだよ」

「なるほど…」
 

安室さんはコーヒーを啜る。
 



毛利さんの前での彼は、なんだかいつも以上に猫を被っているような気がする。
 
弟子って言っていたけど、彼がなぜあの毛利小五郎の弟子なのかわからない。
 

だって、毛利小五郎といえば、眠りの小五郎と言われ、コナンの世界では名探偵だが、実際推理をしているのは江戸川コナン。
隣の隣でオレンジジュースを啜っている子供だ。
 

麻酔針で小五郎を眠らせ、変声機で推理をするのがおなじみのシーン。
 
それに気付いているのか、それとも、何か別の目的で、毛利小五郎に…いや、コナンに近づくために弟子としての立場を作ったのか…。



「夕べ来た依頼人のメールとさっきのメール…アドレスが違ってるな…」

「ひょっとして、自分の携帯が充電中とかで、友達の携帯借りて慌ててさっきのメール送ってきたんじゃない?」

「そしてその友人は、携帯の電源を切ってしまったとか?」

「おいおい!OKの返信したの、さっきのメールアドレスだぞ?」

『ここに来る前の待ち合わせは探偵事務所だったんですか?』

「ああ」

『なら、返事が来たのに気付かず、事務所で待ってたりするんじゃ…?』
 


俺の言葉に、毛利さんは嫌そうに顔を歪めて立ち上がった。
 
最初に約束していた探偵事務所に戻ることにしたのだ。



29話 探偵たちの夜想曲→←27話 探偵たちの夜想曲



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (726 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2472人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

096 - ゆずりはさん» 返信遅くなってしまいすみません…!2週目嬉しいです!改めて楽しんで頂けると幸いです! (12月5日 20時) (レス) @page23 id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずりは(プロフ) - 2週目読ませて頂きます!黒瀬くんめちゃくちゃ好きです!♡ (11月14日 20時) (レス) @page2 id: c114e89f61 (このIDを非表示/違反報告)
096 - はるさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!2回目読んでいただきありがとうございます!!ハロと出会うのは444話です! (2022年9月13日 15時) (レス) id: 5783aede03 (このIDを非表示/違反報告)
はる - すごく面白いです!!!ストーリー読みやすくて、2回目を見てます((笑。 聞きたいことがあって、ハロと出会うシーンって何話でしたっけ?思い出せなくて、、、 (2022年8月11日 17時) (レス) id: 9c65c52711 (このIDを非表示/違反報告)
096 - みこさん» ありがとうございます!とても長いですが、ぜひ楽しんでください! (2019年8月21日 22時) (レス) id: d9ca70487a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:096 | 作成日時:2019年1月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。