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ふわりふわり、宙を漂って居るかのような感覚から一転、目を覚ました私の視界に初めて飛び込んできたのはとても綺麗な虹。
ーーーいや、正確に言えば、�狷靴涼罎貌�を宿した人�瓩法�顔を覗きこまれていた。
｢よかった、ようやく目覚めたねえ｣
口元に子を描いたその男は、穏やかな声色でそう呟く。
｢こ、ここは.......っ！｣
ベットから身体を起こそうとした瞬間、突然首筋に走った激痛と酷い目眩に身体がふらつく。
｢おっと、まだ安静にしていた方がいい！｣
｢........貴方も、鬼なのですか？｣
｢うん、大正解！凄いねえ君、無惨様の正体に気づいて生かされているのなんて君くらいだよ｣
ギシリと音を立てベットの横にあった椅子に腰を下ろした男は、虹色の瞳を細め上機嫌そうにそう言った。
｢？？？むざん....さま？｣
｢あれぇ？？もしかしてまだ知らなかった？あちゃ〜、早とちりしちゃったかなあ｣
｢彼の名前は月彦さんではないのですか？｣
｢まあまあまあ！それより君、とても甘い香りがするね、やっぱり稀血の持ち主は他の人間とは全然違うねえ｣
｢童磨｣
気配なく現れた男は、いつの間にか童磨と呼ばれた男の真後ろにいた。
彼の突然の出現にAは驚いた様にたじろぐ。
それに引き換え童磨は笑みを絶やすことなく椅子から立ち上がり男の前に平伏した。
｢女が目を覚ましたらすぐに私を呼べと言った筈だが、お前のその耳は飾り物か？｣
｢大変申し訳ありませぬ！貴方様がお気に召された方がどの様な方か気になってしまいまし｣
ぶんっ
｢て｣
全て言い終わる前に、童磨の腕が1本宙に浮いた。
予想だにしなかった出来事に目を見開いたが、辛うじて叫び声だけはあげぬよう両手で声を押し殺す。
｢お前のくだらぬ言い訳なぞ聴きたくはない、下がれ｣
ベン！
突如鳴り響いた琵琶の音と共に童磨の姿が消えた。
ーーーー腕、もう治ってた。
見た目は人と何ら変わらないのに、あんな事絶対に人には出来ない。
ーーーー名前すら嘘だった。
せめて、私を助けてくれた時のあの優しさだけは真実だったと信じたいけれど、きっとそれすらまやかしだろう。
さしずめ私は暇潰しの為の玩具か保存食程度にしか思われていないのだろうなあ、と頭の片隅で考える。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2021年2月9日 0時) (
レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！！ (2020年11月8日 13時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ぼたんあめ(プロフ) - この小説とっても好きです！更新応援してます♪ (2020年10月27日 7時) (レス) id: 07fb25626d (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 初めまして突然すみませんこちらのお話読ませていただいたのですが見ていてとても続きが気になりました！更新頑張ってください、楽しみにしています！ (2020年2月1日 20時) (レス) id: 41deac151f (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 無限城が無惨城になってますよ。気になってしまってすみません。 (2019年11月16日 23時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：旧華 | 作成日時：2019年11月2日 0時
