牛.島若利2 ページ17
すると突然、ガバっと起き上がることができた。
「A、大丈夫か？」
『わ、若利くん！！大丈夫！……ありがとう』
若利くんに立たせてもらったようだった。
歩き出そうとすると、ビっと腰に痛みが来て膝に手をついた。
「……歩けないのか？」
膝に手をつきながら話す私を心配そうに覗いてくる若利くんの方を見た。
『…綱引き頑張っちゃってさ、腰痛いんだ…』
無言になった若利くんは、私の膝の裏と背中にに手を置いてヒョイっと持ち上げた。
『！？！？え！！ちょ！！！な！！え？！？！』
「保健室へ連れて行く」
背が高い若利くんにお姫様抱っこされて、目線もいつもより高くなった。いや、それより人の目線がすごい。
若利くんは先生に連れて行きますので、と言って、タッタカ保健室まで目指した。
歩いてるとみんなの視線がわかり、私は恥ずかしくなって顔を両手で隠していた。
ガラッと保健室を開けたら先生もいなかった。みんな校庭に行っているようだった。
『……もう降ろしていいよ』
私の小さな声に気づいて、保健室のベッドに座らせてくれた。
若利くんは私の前にしゃがんで私より少し目線が低くなった。
「大丈夫か？ここで少し休んでろ…無理するな」
『……ありがと』
若利くんは心配そうな顔で私の膝の上にある手を握ってくれた。心がホンワリした。
「そんなに綱引きを頑張ってしまったのか」
『……綱引き……で痛みが追加されたんだけどね』
腰が痛いのは本当はあなたのせいなんですよ、とも言えずにモゴモゴしていた。
「ん？最初からよくなかったのか？」
『…そーだよ…』
「すると昨日も本当は痛かった時にAを抱いてしまったのか？申し訳ないことをした」
『ち、違うし……』
私は本当のことを言おうか迷ったが、若利くんに伝えてみようと思った。
『……若…利くんに抱かれてから腰痛いんだよ…』
目を合わせられなくなり横を向いた。
若利くんは顔色を変えずに私の話しを聞いていた。
「そうか…昨日は何回も求めてしまったからな……今度からは抑えるから安心しろ」
すまなかった、と言われ、私は別にそうではないと思った。
『…いや…別に……抑えなくてもいい…』
「…なぜだ？」
『若利くんと…するといつも腰が痛くなるのは慣れた…し…、いつも冷静な感じ……なのに理性無くして私のこと…求めてくる若利くん見たい…し……』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haruka - 及川さん最高です(ToT) (2019年11月13日 22時) (
レス) id: 1ad77a8eb8 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 黒尾君で激甘みたいです！ (2019年11月10日 15時) (レス) id: d42e461cc9 (このIDを非表示/違反報告)
魅亜羅 - フラムボンさん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2019年10月29日 19時) (レス) id: 7f6a3fafca (このIDを非表示/違反報告)
フラムボン(プロフ) - 魅亜羅さん！ツッキーきたー！今からハァハァしちゃいますよ笑 よーし！やります！ (2019年10月29日 8時) (レス) id: 25a8009c94 (このIDを非表示/違反報告)
フラムボン(プロフ) - 塩レモンさん！くにみん自分で書いててかっこよ死しました…はなぢ また何かリクあったら言ってくださーい！ (2019年10月29日 8時) (レス) id: 25a8009c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フラムボン
| 作成日時：2019年10月13日 20時
