[HQ]それの手に入れ方[短編集]

青根の場合… ページ40

部活後に主将会議があったので、俺はみんなが帰った後１人で帰ろうとしていた。


すると、帰ったはずの青根がいた。

茂「あれ？青根！どうした？帰ってなかったのか」

……コクコク

茂「そしたら一緒に帰ろうぜ」

俺は青根を押した。




茂「––––––––でよー、ウケるだろ……ん？どうした？」

青根がソワソワしているのに気づいた。

……チラ…チラ

青根がチラチラしている方を見たら薬局だった。

行くか？と聞いたら頷いたので、向かった。


薬局に入ると更にソワソワし始めた。


ーーーー青根何か買いたいのあるのかな…


「何か探したいのがあるのか？」

なぜか青根の顔が赤くなった。



ーーーー………ん？…………コイツ…まさか……



前に二口から青根に彼女ができたかもとこっそり聞いた。俺は彼女といるところは見たことがなかった。

でもこのソワソワ具合が怪しい……

俺は一応聞いてみた。

「青根……お前が探してるのってアレのことか…？」

実はすぐそこにそれがあった。
俺は指を指して教えた。











…………………………コク








ーーーーやっぱりそうだったー！！！！


おそらくコイツは１人で買うのが恥ずかしがり、俺を待っていて、ここに一緒に来て欲しかったのだろう。


ーーーー……青根のやつめ…


でも後輩に頼られるならばここは先輩としてなんとかしてやらなければ。


「…あ、青根…じゃあ見るか」

2人でソワソワしてそれに向かい立ち止まった。



「……これとか…いいと思う…」



俺は前に買ったやつを青根に勧めた。
隣のいる青根は俺から受け取り、ポッポしていた。

俺もそこまで経験はないが青根に教えるとこはできる。

青根は素直に頷き、それを持ちレジに向かった。

心配になりレジの側で見守っていた。

青根はレジの男の人にお会計やらしていた。



ーーーー…アイツ……あんなこと覚えやがって…


つい親心になって考えてしまった。
でも青根もそうゆう気持ちがあるとわかり驚きもした。







「お疲れ、青根」

顔を赤くさせて帰ってきた青根に笑顔で言った。

じゃあ行くかと、外に出た。


お互い分かれる道までに青根がボソっと



「………ありがとうございしました…たすかりました……」



と言われた。









俺は青根の背中を軽く叩いた。


ーーーーーーーーー
茂庭さん…あんためっちゃいい先輩やね…泣
でもちょっとだけ寂しくも感じちゃったんだろうなぁ…青根も茂庭さん選んで正解

白布と川西の場合…→←照島の場合…

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