1ヶ月契約

急な誘惑 ページ35

sideUme




Aと付き合い始めてから１年と２ヶ月が経った。

中｢梅〜聞かなくてもいいような気がしてきたけどあえて聞くね？最近Aとはどう？｣

｢順調だよ｣

中｢てことは？！｣

｢まさか。｣

中｢なんで！！！！！｣


うるさ。

ヨシキは俺と会う度にAとの事を聞いてくる。

俺がまだ手を出してないってことを知るとこんな感じで大きい声を出す。



なんでって言われてもねぇ。

大切だからこそ手が出せない。

｢あ、でも、｣

あれはさすがにやばかったな。

って昨夜の出来事をヨシキに言う。



中｢まじ？Aから誘ってきたの？それやばくね？え、よくそれでその先進まなかったな。お前すげぇわ。｣

｢自分でも思う｣

中｢てか、お前いつまでそのままでいる気？愛想つかされてふられるんじゃね？｣

｢…縁起でもないこと言わないでくれる？｣

中｢ごめんごめん。でも、なりかねないからな。｣

｢そりゃぁ俺だって好きな人とそういうことが出来たら嬉しいよ。でもいつも直前で1回そっちに持ってったら止まらなくなりそうって怖くなる。｣

中｢なるほどね〜｣

俺も男だからいつまでも出来ないなんて辛い。

好きな人を目の前にここまで手を出さなかった俺を全力で褒めたい。

これから先、また昨日みたいなことがあったら俺は耐えられるだろうか。そこはまじで自信が無い。







｢ただいま｣

貴方｢おかえり｣

｢ん？どうしたの？｣

なんかモジモジして何か言いたそう。


貴方｢あのさ、｣

｢うん？｣

貴方｢あの、私、私って……そんなに！魅力、ないかな！！｣

｢……ん？｣

貴方｢色気……とか、なんか、セクシーさとか、足りないのかな！｣

｢どういうこと？｣

貴方｢だって、私達その、付き合って一年以上経つのに、あの、そういうのないなって｣


ストレートにきた
そういうこと？
今まで頑張って耐えてたのに

｢なに？俺とやりたいの？そういうこと｣

自分でもゾワッとするほど甘ったるい声でAの顔の前に迫り右の口角をスッと上げて言ってみる。


顔真っ赤にして全力で首を横に降るんだろうなってちょっと楽しんでた。

貴方｢ん。｣

のに、実際Aは顔真っ赤にして首を縦に振った。

｢…は｣

予想外の事に少し戸惑う

｢マジで言ってる？俺、多分止まんないよ？いいの？｣

貴方｢……うん。梅原くんがいい｣

俺は思わずキスをしてAの手を取って寝室に移動した。

最低っす→←作戦会議といきますか。

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