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『え、飲み会…ですか？』
「おう、知り合いの男女数人集まるんだけど、Aちゃんもどうかなっと思って！同業ばっかだから色々話し盛り上がるっしょ！」
それって、飲み会という名の合コンってやつでは。
…ついにきたか。
私、長澤A。94年生まれ。
美容師。
それでもってジャニヲタである。
彼氏いない歴………まぁそれは置いといて。
そんな私に声をかけてきたのは、同じ美容院で働く1つ上の竹内先輩。
仕事は出来るし尊敬するけど、正直めちゃくちゃチャラい。
そんな人からついに合コンに誘われている。
今は恋愛する気ないし、美容師だけどプライベートではそういう知らない人が集まる場、正直苦手なんだよね。
…でも、この歳にもなって彼氏もいない、男の気配もない、ジャニーズWEST見て家でゴロゴロしてるのが好きって、やっぱりやばいかな…。
「「カンパーーーイ！！」」
…とかいろいろ考えてたら、いつの間にか数名の知らない男女とグラスを合わせているじゃないか。
「え〜！その髪色チョー可愛いですね〜！」
「でしょ〜？結構手間かかったんですぅ〜」
性格合わない女の人ばっかだし。
「この前俺が教えたトリートメント使ったっしょ〜？」
「それ元々俺が教えたやつじゃね〜？w」
上から目線な男ばっかだし。
やっぱり来るんじゃなかったと後悔。
30分したら帰ろ。
「そういえばー、今日はとっておきのゲスト呼んでんだよね〜みんな騒がないよーにな！」
「え〜誰ですかぁ？イケメンー？」
「はいはーい美女希望！w」
「竹内さんのその言い方だと、業界の人っすか！」
「お前ら、録音録画禁止だからなー？他言無用だぞー？」
いい感じに酔っ払ってきてる先輩と、その他男女。
…えぇ…これ以上人増えるの…勘弁してくれ。
「お、タイミングよく店着いたって」
業界の人だかなんだか知らないけどさ
「すんません、遅なりました〜」
とりあえずその人と入れ違いで
『…は？』
帰ろうかと、思ってたのに…？
「おー！待ってましたのんちゃん〜！」
「失礼します〜」
「おおお！知ってる知ってる！ジャニーズの！」
「しっ！声がでかいぞー」
「えぇ〜！めっちゃかっこいい〜！」
「やばぁい！」
「竹内さんすげ〜！知り合いなんすか！？」
「まぁちょっとな？？？」
いやいや。
いやいやいやいやいやいやいや。
嘘でしょ。
え、なんで
目の前に
……自担がいるの？
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作成日時：2019年10月4日 12時
