歌い手の僕と男性声優【男主】

15話 ページ17

お昼を終え、現在ゲームしてます


リビングにある大きなテレビで
赤いヒゲの生えたおじさんの乗った車を操ってるんですが...


『前野さん、強すぎですよ〜』


現在、7連敗中です


前「まぁ、やり込んでるからね笑」


僕もこれなら勝てるって思ってたんだけどな


その時、隣に置いてた携帯のバイブ音が聞こえ
画面には友達の名前が表示されていた


すいません、そう前野さんに伝え
リビングを出て携帯を耳に当てる


「ぉー、久しぶり。元気にしとった？」


『どしたの、突然かけてきて』

その電話の相手は、
高校の時の友達で、近々東京に遊びに来るから会おうとのことだった


『来る日教えてくれん？もしかしたら、用事が入ってるかもしれんけん』


「あー、2週間後の〇日」


『りょーかい、多分その日は大丈夫。何かあったらLIMEしとって』



そう言って、電話を切り
前野さんの元に戻る



『すいません、友達からでした』



前「大丈夫。それより、その方言って九州？聞こえちゃったんだけどさ」


え、方言でてた？
無意識すぎて気付かなかった


『はい、熊本弁です。無意識に出ちゃってました』


友達とかさ、お婆ちゃんとかと話すと無意識に出ちゃうよね
興奮すると方言が出ちゃうっていう設定あったけど
声優さんの前じゃ逆に敬語になっちゃうし←


『前野さんは茨城でしたよね？』


僕のその問いかけがきっかけとなり
ゲームをしながら方言について話すという
なんともハードなことになってしまった


『関西弁は僕には難しいです、イントネーションが分かりません』


前「ぁー、それは分かるかも。エセ関西弁になっちゃうし」


『でも聞いてみたいです！前野さんの関西弁！』


前「えー、やだよっ、うしっ、隙あり」


『あっ、ちょっズルイです！』


最終コーナーにもうすぐ突入の時

何としてでも前野さんの関西弁もしくは茨城弁を生で聞きたい僕は、
負けたら方言でセリフを1つ言うという罰ゲームを持ちかけた


フラグたってる？
そんな訳ないじゃないか！


金の甲羅があるからね！
負ける気がしないよ


ゴール手前に差し掛かり、そこで金の甲羅を投げた________

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