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可愛いが7つ ページ8

海崎side


策略を考える前に
あいつの情報を集めることにした


まずは敵を知ることから


じゃねぇと、すぐに潰される




「わっ、海崎くんっ。え?Aくん?
んー、とにかく可愛いかな」



「西條?めっちゃ、可愛いよなぁ!
あいつの笑顔で落ちないやつはいないと思う」



「良い人だよ!プリント落としてばらまいちゃったとき、面識がなかったのに拾うの手伝ってくれたし!」



「あいつを嫌いな奴はいないと思うぜ」




....


何で悪口とかねぇんだよ



悪い噂の1つや2つ誰にでもあるはずだろ



中庭が見える窓に身を乗り出すように肘をつく


空を見上げると6月だというのに、
雲1つない晴天が広がっている


あいつの弱みは出てこねぇし
涼太はすぐにあいつのところに行くし
中々、キセキの世代には近づけねぇし


色々な怒りがこみ上げて
片手に持ったパックのイチゴオレを飲み干し
握り潰してしまった


俺こんな短気だったけな


「ぉー、荒れてんなぁ」



左からそんな声が聞こえた
顔を向けると
灰色の髪をしたヤンキーみたいな奴がいた



「...誰だ」



「灰崎祥吾。てめーだよな、リョータと同じモデルってのは」



「そうだけど、何だよ」



「...Aの事聞きまくってんだろ」



何だよ、こいつもか



「別に気になっただけだ、話はそれだけか。じゃあな」


こんなヤンキーまでに好かれてるとか一体何してんだよ
とにかく、こんなやつに絡まれたくない


教室に戻ろうとした時、


「お前、Aのこと嫌いだろ」


そう言われた
あぁ、嫌いだね
そんなことも言えるはずもなく
誤魔化す


「態度に現れすぎだろ、
...俺に協力しろ」


「はぁ?」


「お前は多分リョータが取られて悔しいんだろ、毎日教室に行ってるもんなぁ。割と噂になってんぜ、そこでだ。
俺はAを手に入れたい、それに協力しろ
それが上手くいけば自然とお前の元に戻ってくんだろ」



無理のある話だと思った
涼太と灰崎がどういう間柄なのかは知らないし
灰崎が西條を手に入れられるとも限らない
今さっき知り合ったばかりのやつを信用出来るわけがない


「返事は今じゃなくていい
3日後、昼休みに屋上な。待ってるぜ」



嵐のように現れて去っていく灰崎
彼の背中を見つめながら、考えた


成功する確率がゼロって決まった訳じゃない


彼に協力するのも悪くないかも
そう思う自分も現れた

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設定タグ:黒子のバスケ , 悪男主 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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fumi(プロフ) - ととさん» ありがとうございます!!これからも応援お願いします! (2019年9月23日 21時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
とと - 面白いです!更新、頑張ってください!! (2019年9月18日 17時) (レス) id: c762306e8d (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - 千秋さん» あ、ありがとうございます!そういってもらえてとても嬉しいです(泣)頑張りますっ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)
千秋 - 面白いです!更新頑張ってください!^^応援しています (2019年6月9日 17時) (レス) id: 7fb4496ab8 (このIDを非表示/違反報告)
fumi(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 今は予定は無いですが、いつか書いて見たいと思っています!コメントありがとうございます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 2d2025294d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fumi | 作成日時:2019年1月30日 21時

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