可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが4つ ページ5

「りょーた、辞書貸して」



「りょーた、売店行こーぜ」



「なぁなぁ」




彼が転入してきて早1週間


休み時間の度に、僕の教室に来ては
涼太に絡みまくっている


周りはきゃあきゃあ言ってるけど
僕からしたら迷惑でしかない



「随分と騒がしいのだよ、ここのクラスは」


突然、上から声が聞こえ
見上げるとそこには今日のラッキーアイテムであろう犬のポーチを持って立っている真太郎がいた


『仲がいい人がいて嬉しかったんじゃないかな？
それより、どうしたの？』


「...何か理由がなければ来てはいけないのか？」



驚きの言葉に目を丸くする僕
そんなこと言うなんて珍しい


メガネをかけ直し、そっぽを向く真太郎


なんだか可愛く見えてきた



『..ううん、そんなことないよ。嬉しい』



微笑むと、大きな手が僕の頭を撫でた



「あぁあ！ずるいっスよ緑間っち！」



「チッ」



それを見ていた涼太が、
後ろから抱きしめてきた



「おい、Aを離すのだよ」


「いやっス」



あーぁ、ごめんね
海崎くん



かっこいい君より
可愛い僕を選んでくれたよ



モデルでも何でもない僕に取られて
悔しい？憎い？




可愛くて



ごめーんね笑

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