可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが27つ ページ28

約３ヶ月の僕と海崎くんの争い？は、
夏休みの間に終わりを迎えた



いつも通りの日常



いつも通りの部活



いつも通りの皆の愛



取り戻せた平和にホッと安堵の息を漏らす



涼太のことが気がかりだったけど
涼太自身、気持ちの整理はとっくについていたようで
僕が心配する必要もなかった



祥吾はと言うと...
僕に絡むのは相変わらずだけど部活に来なくなって
また女遊びを始めだしたみたい



え？嫉妬してるんじゃないかって？
何に笑
あぁ、祥吾が女遊びをまた始めたこと？



そんなのするわけないじゃん
祥吾の気持ちは変わらず、僕に向いてるんだし
そこらへんの女子に僕が負けるわけがないから



「集合！！」



征十郎が部員を集め始め
8時前、今日の部活が終了した


___________

『前髪伸びたなー、ピン家にあったっけ』



皆と分かれた後、とぼとぼ歩きながら
そんな独り言を溢す



50m先の曲がり角から僕を眺めるフードを被った男が見えるが



うん、無視




「...ぉい、」



だよね、話しかけられるとは思ってた
と、そこで気がつく


声、身長、口元のホクロ



あれ、海崎くん？



「...お前のせいでっ、俺はぁっ！」



突然の大声にビクッと肩が揺れる



「涼太からも見放され、居場所もなくなって...しまいにはストレスで髪の色が白くっ、モデルも解雇された...お前の、お前のせいでっ」


崩れるように地面に膝をつき、フードを握りしめ涙を流す彼
..僕を恨む気持ちもなくはないけど、それ以上に自分を見失ってる



僕の口角が少し上がった


同情？
そんなことしないよ
ただ....思い付いたんだ






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