可愛い僕【黒子のバスケ】【悪男主】

可愛いが23つ ページ24

海崎side



昨日



西條が本性を出した



挑発してくるような、声と表情が未だに頭から離れない



あぁ、くそっ



「どうした？海崎、今日は表情が固いぞー？リラックス、リラックス」



所属事務所のカメラマンさんが
そう言う



「すいませんっ」



今は、某雑誌の表紙を飾るということで
その撮影に来ているのだった



これでも、ちゃんとしたモデル
最近、休んでいたが仕事は仕事
こなさないわけにはいかない



「あ、あのっ」



撮影が終わり、
着替えようとマネージャーのもとに向かっているとき後ろから声をかけられた



振り向くと、そこには
いつも俺に会っては告白してくる同じモデルの子がいて



またかよ、なんて
何度言ったかわからない言葉を心のなかで呟く



「海崎くんっ、好きです！今日、時間空いてますよね？カフェとかどうですか？」



「あの、本当にごめん。」



「い、忙しいよね」



いや、そういう意味じゃねぇよ



たれ目の草食女子かと思えば、見た目とは反して性格は肉食



自分のこと、可愛いって自覚あるから
何度フッても諦めないんだろーな



あぁ、西條の次にうぜぇ



...あれ、待てよ
こいつ利用出来るんじゃ



「...ねぇ、そんなに俺のこと好きなら頼み事聞いてくれるよね？」



「もう、なんなりと！！」



その言葉を聞いた瞬間、
今まで考えても思い付かなかった作戦が一気に湧いてきた




西條を陥れる、作戦が




「じゃあ、LIME交換しない？また後で連絡するよ」



スマホを取り出し、彼女のiDを登録すると嬉しそうに喜んだ



使えるものは使わねぇとな



自分でもこんなに性格が悪いとは今まで思わなかったけど



好きなやつを手にいれるためなら、なんだって



はぁ、
絶対に成功させたい




湧いてきた作戦も、まだ中途半端




ちゃんと練るとして、そうだな2日後




実行だ




協力者の灰崎にも、LIMEをいれ



家に帰った

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