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･
謙『A、ちゃん･･･？』
車を見送っていたその背後から聞き慣れた声がした＿＿＿
この時の私はきっと、酷い顔をしていたんじゃないかな。
咄嗟に振り向いたその視線の先には、何とも言えない表情の謙杜くんがそこには居た。
「謙、杜くん・・・？」
『えっ、、どういうこと・・？』
いつからここに・・・？何を見てた・・・？
頭の中でぐるぐると今まで起きたことを振り返る
私さっき・・・車の中で・・・
一番最初に頭に浮かぶことがこんなことだなんて
私は最低だ。
『言われへんの？』
「・・・・」
『なんで黙るん？今の大吾くんやんな？２人で会ってたん？』
「送って、もらったの」
『何で駅なん？家でええやん。』
「私が、ここがいいって言ったの」
『家やと俺居るかもしれんから…？』
「違うよ、そんなんじゃない」
『何が違うん…？』
怒ってる。それだけは分かる。
言い訳なんてするつもりはない。言わなかった私がいけないんだから。
でも、怖かった。
今まで積み上げてきたものが崩れていく感覚＿＿＿
『とりあえず帰るで』
「うん、」
スタスタと前を歩いていってしまう謙杜くんの
後ろをゆっくりとついて歩いていく。
何も声をかけられない——
家までの道のりがこんなに遠いなんて今まで感じたことがなかった。
自宅に着けばと明かりもつけることをせず、
玄関で謙杜くんは私の肩に項垂れた。
『やっぱりアカンわ…大吾くんに宣戦布告されて、えぇですよなんて言うたけど…全然良くない。』
「謙杜くん…」
『弱気でダサいよな。こういうとこがやっぱりアカンのかな』
「ダサいなんてこと、あるわけない。私がいけないの。ごめんね、中途半端なことして…最低なのは私」
さすがに言えないことが増えすぎたね。
最低なんて一言じゃ片付けられない、
謙杜くんは今、どんな顔してるんだろ、、暗がりで見えないその様子がより怖かった。
『Aちゃん…ちょっと距離置こか』
「えっ・・・？」
『それがええと思う…俺これ以上一緒に居ったらもっと感情的になってしまいそうで怖いんよ。さっきやってちょっとカッとなっとった…あんな自分嫌や・・・』
「ごめっ・・・」
『…それはさ、何に対してのごめんなん…？』
「・・・っ」
『ごめん。このままやとAちゃんのこと壊しそうや。』
その一言だけを告げて出て行ってしまった謙杜くんを
私は追いかけることが出来なかった＿＿＿
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
