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恭『A』
「えっ…？」
『ちょっと飯、行かへん？話したいことあんねんけど』
ある日急に恭平に呼び止められた。
話したいこと、というよりきっと聞きたいことだろう。
なんとなく察しはついていた。
「あーうん。分かった。」
『じゃあいつものとこな』
それだけ言い残して去ってしまった恭平の表情は
どこか少し暗い気もして。
その表情だけで今の自分の状態への罪悪感が更に深まった。
日に日に謙杜くんに伝えていないことが増えていく。
気持ちは確かに謙杜くんに向いているのに。
完全に大ちゃんを振り切れない私…
あの打ち合わせの日から大ちゃんの勢いは増した。
それは私が一瞬の隙を見せたからだと自分でも分かってる。
きっと他のメンバーだって何かを感じてるに違いない。
謙杜くんが居るときと居ないときとで
明らかに大ちゃんの私への態度は変わる・・・・
・
・
・
「話って、何かな？」
『言い方あれやけどさ、二股ちゃうよな？』
「…はぃ？！」
『いや、大吾くんとA、最近明らかおかしいやろ』
「待って、違う違う違うそんな風に見えてるの！？」
『いや、俺がそう見えただけで、他のメンバーはどう思ってるんか知らんけど。』
「・・・それは絶対無い。無いんだけど、そう思われたって仕方ない。それは私自身もちゃんと分かってる」
謙杜くんが居ない現場では大ちゃんは私の傍から離れない。
いつものスキンシップ、とはまた違う感じ。
西「A危ないからそれ俺やる、貸してみ」
「えっ、大丈夫だよ」
西「アカンって。怪我させられへん」
「・・・・・ありがと」
西「Aこっち」
「えっ…ちょっ、」
そう言って当たり前のように私の手を引く
いつもの甘えん坊な大ちゃんで居てくれればまだいいのに
そうじゃない。完全に男な大ちゃん。
そのやり取りをぽかんと見ていたメンバーだって居る。
明らかに様子がおかしいと誰が見ても分かるレベルだった。
『なるほどな。』
「･･･」
『まあええんちゃう？』
「え？は？」
『謙杜、ちょっと焦らせたったらええやん』
「何言って、、、」
『俺も混じろっかなー』
「え？」
目の前のグラスの水滴を指で拭いながら
チラッとこちらを見た恭平は少しだけ笑ってスッと立ち上がる
そのまま目で追えば、
あの日と同じように私の隣に座ってきて、
何事も無かったようにまたグラスに口をつけた
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
