崖っぷち家政婦です。4

YG & JM & JK 1 ページ44

ユンギさんジミンさんジョングクさん＆私はサクサクと車に乗り込み、道中も静かにのほほんと楽しく移動が完了した。


割とスムーズに物事がうまくいくのは鬱陶しい系のメンバーがいないせいなのか？(失言)



無事に目的地に着いて車を降りる。


今日はナムジュンさんに皆の服をコーディネートしてもらった。

韓国人特有の原色や黒、サングラスを避けてもらって日本人のような服装をチョイスしてもらった。



おお！街に溶け込んでるぞ、君たち。


イケメンはイケメンだけど何ていうか多分バレなさそうだ。

ナムジュンさん感謝します！

晴れた空にナムジュンさんの笑顔を浮かべて拝んでおいた。



JM『またヌナがわけわかんないことしてる〜。』


YG『いつものことだろ、もうほっとけ。』


JK『ばあさんや行きますよ。』



…君たち本当に私の事が好きなのか？



3人はスマホのナビを片手に並んでスタスタと歩き、私はその後ろをついていく。

時々誰かが後ろを振り向いて私を確認する。


何度も言うけど、ここ母国だから。

万が一迷子になっても自力で帰れるわ！



ふわわん。


…こ、この香りは


たこ焼きだぁぁ！


私は脇目も振らずに屋台に向かう。



「ひとつくださいな。」



屋台のおじさんが見事なピックさばきを披露してあっという間にアツアツのたこ焼きを作ってくれた。


私はすぐ近くのガードレールに腰掛けて、たこ焼きのひとつを口に放り込む。


たこ焼きが私の口内でアッツアツやぞ！と主張しながら暴れまわるが、昔から食べ物と言えば火傷と紙一重の熱さに魅力を感じるタイプなので無問題だ。

たとえ口内がベロベロになろうと悔いはない。




YG『こら。』


頭上から低い声が響いて、ガシッと頭を掴まれる。



JM『すぐいなくなるんだから。』


JK『やっぱりGPSアプリ入れといて正解でしたね。』


YG『行くぞ。』


ユンギさんが私の腕を掴む。


『待って、食べてから。』


私は皆の口へとたこ焼きを放り込んであげた。



YG『熱い。』


JM『たこ焼き美味しいね！』


JK『もうひとつください。』


仲良く分けてもぐもぐ食べる。


JM『ヌナ、帰りにまた買ってあげるよ。皆の分もお土産に買って帰ろうか。』


『ほんと？ありがとう！』


YG『色気より食い気って言葉が似合うな。』


JK『迷子になるのは食い気が暴走した結果ですしね。』



やっぱり私の天使はジミンさんしかいないな。


あとの2人はどうしてこんなに憎たらしいのか。

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