崖っぷち家政婦です。4

JN &TH 2 ページ35

お店の中の探検を終えて、今は各々好きな漫画を読んでいる。



広い個室なのになんとなく１箇所に集まってしまうのは宿舎生活が長いせいなのかな？


ごろ寝マットにジンさん私テヒョンさんの順で寝転がって漫画をめくる。




JN『ひゃっひゃっひゃっ！』



JN『あー！マジで、おっ！？』




…うるさい！気が散るよ！



私はテヒョンさんの上をゴロゴロと転がりながら移動する。



TH『うぐっ！？』


JN『ヤー、ちょっと何でそっち行くのよ！』


『だってジンさんうるさいんですよ。集中できない。』


JN『口で言ったらわかるよ！無言で移動されたら傷つくでしょぉ！？ちょっと待ちなよ〜。』


TH『ぎゃっ』



ジンさんもテヒョンさんの上を転がって移動する。



『ぎゃっ』


私も巻き込まれた。




TH『ヤー！2人ともいい加減にしてよ、漫画は静かに楽しく読むもんだよ！』



テヒョンさんがキレた。



『申し訳ない。』


JN『ごめ〜ん。』



ジンさんが小さく私を蹴ったので私は倍の強さでジンさんを蹴り返す。



JN『痛っ！おとな気ないよ！？』


『先に蹴ったのジンさんじゃん。』


JN『軽く突っついた程度でしょぉっ！？』


『そんなの知らない、やられたらやり返す。それが私の流儀。』


JN『なに意味わかんない事言ってんの。え〜い！』



ジンさんがくすぐって来た。



JN『あ、鼻の穴膨らんだ！ヌナくすぐられるの弱いんだ！』



おりゃおりゃとジンさんが意地悪な顔をしながらツボを狙う。


やめろ！威嚇しながらやり返すけどリーチの差が半端ないのでどうしても防御に回ってしまう。


私はたまらずテヒョンさんに抱きついて助けを求めた。


漫画に集中していたテヒョンさんは驚いた様子だったけど、ジンさんを見て理解したようで私に覆い被さって助けてくれる。



JN『あっヌナ！いつからそんなズルい技覚えたのっ！？』



ジンさんがスキマを縫って手を伸ばすけど、テヒョンさんが漫画を片手に伸びてくるジンさんの手をベシベシ叩く。


ついにはテヒョンさんが私とジンさんの間に体を横たわらせて完全に遮断してくれた。



JN『ヤー！テヒョンア！』


TH『漫画は静かに読みましょう。以上！』



ジンさんはブツブツ言いながら引き下がった。

やーい、ざまぁみろ。


それからは大人しく各自漫画を読んだ。



のだけど、背後にくっつくテヒョンさんの体温が心地よくて私はいつのまにか寝てしまった。

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