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姫が五人 ページ6

子どもが走って行った方向を見るていると、後ろで浪士達のう呻き声が聞こえた。


?「あんたが、こいつらを倒したのか?」

千華『嗚呼、そうだが?何か問題があるか?』


浅葱色の羽織を羽織った少年に、眉間にしわを寄せながら答える。


?「あ!いやいや!問題はねぇんだけどよ!それにしてもすげぇな!こいつらを素手で倒しちまったんだろ?」

千華『そうか?あんまり考えたことがなかったな』


少年と話していると、一人の袴を着た少女が後ろから他の者たちを連れて走ってきた。


?「平助くーん!」

?「平助」

藤堂「おお!千鶴!佐之さん!」


二人に気づいた藤堂は、元気よく返事をして駆け寄る。


原田「おお!浪士を捕まえたのか?」

千鶴「凄いね!平助くん!」

藤堂「いや、俺じゃなくてこの人が」


すると二人は、後ろで物珍しそうに小物屋を見ている千華を見た。


千鶴「あ!あの人!昨日私を助けてくれた人です!」

藤堂「本当か?!」

千鶴「はい!」


ずっと並んでいる簪を見ている千華は、千鶴達に気づく様子はない。


女性「お客さん。自分用かい?それとも贈り物かい?」

千華『ん?嗚呼。大切?な知り合いにな。これをくれ』

女性「あいよ」


千華は、硝子細工であしらわれた桜の簪を買って、袖に仕舞った。


原田「ちょっといいか?」

千華『なんだ。まだいたのか』


側から見れば失礼な発言だが、千華は気にした様子なく原田を見返す。


原田「あんた、昨日の夜女の子を助けただろ?」

千華『嗚呼、変な男に襲われていたからな。それがどうした?』


そう言うと原田は藤堂と目だけで会話すると、また千華を見た。


原田「ちょっと聞きたいことがある。屯所まで来てもらおうか」

千華『?いいぞ』


千華は大人しく原田達の後について行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


屯所にて。

着くとすぐに藤堂が走って中に入り、千華も中に通された。


原田「揃ってるか?」

藤堂「おう!全員集めといたぜ!」


中に入ると、新撰組の幹部等が勢揃いしており、驚愕に目を見開かせる。


?「急に連れてきて済まないね。ささ、そこに座ってくれ」

千華『分かった』


言われた通り座布団の上に正座で座ると、眼鏡をかけた男が口を開いた。


?「原田くん。この方がそうですね?」

原田「嗚呼。昨日の夜、千鶴を助けた奴だ」


原田の発言に一気に視線を浴びる千華は、不快感に眉を寄せる。

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- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月13日 8時) (レス) id: fcdf03a087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:加州蛇桜 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年7月13日 8時

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