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姫が三人 ページ4

唖然と死んだ男を見る二人に、千鶴は慌てながら説明をする。


千鶴「い、いえ!この人に殺されそうになった私を助けてくれた女性が……」

沖田「女性?女の人が?」

千鶴「はい」


千鶴の言葉に、沖田は眉を寄せて死んだ男を見た。


藤堂「千鶴、その女人どうしたんだ?」

千鶴「平助くん達が来る前に屋根に飛び乗って、消えちゃって」


そう話している内に、他の浅葱色の羽織を羽織った者達も集まって来た。


?「おい!雪村!無事か?!」

千鶴「土方さん!」


新撰組鬼の副長・土方歳三を筆頭とした幹部の面々が集まる。


永倉「これ、総司がやったのか?」

沖田「いや、違うよ」

原田「じゃあ平助か?」

藤堂「いや、俺でもねぇよ」


そう言うと、自然と皆の視線が千鶴へと向いく。


千鶴「い、いえ!私でもなくて!私を助けてくれ人が!」

斎藤「ん?助けた?」

千鶴「はい」


千鶴は、皆が来る前までのことを話した。


土方「女か……」

山崎「だとすると、相当の手練れだと思われます」

永倉「?どう言うことだ?」


山崎は、死んだ男の死体を見ながら理由を告げる。


山崎「幾ら背後を取っていたとしても、この切り口は綺麗に心臓を一突きにしています。もし、ただの人が偶々助けたとするなら、こんな綺麗に刺さる筈が無い。しかも、屋根を軽々と飛び乗れる程の脚力、相当の手練れです」


その言葉に、馬鹿三人組は成る程と相槌を打ち、一方で斎藤は山崎に問う。


斎藤「だとしたら、何故偶々今日この場にて雪村と鉢合わせしたのだ?」

沖田「多分だけど、今日ここに来たばっかしだったからじゃない?」


山崎が答えるよりも先に、沖田が自身の予測している考えを言った。


沖田「遠くの方の出で、何らかの理由で今日ここに来た時、千鶴ちゃんの悲鳴を偶々聞いて駆けつけたってところじゃないかな?じゃなかったら、仕事を終えた後だったとか」

千鶴「多分、それは違うと思います」

土方「それはどうしてた?」


はたまた皆んなの視線が千鶴へと集まる。


千鶴「だってその人。綺麗な着物を着てたんです。見た感じからも分かるような上物の着物を。それに、血の匂いもしませんでした」

原田「確かに、それだと最初の今日ここに来たって言う方が有力だ」


う〜ん、と皆んなで頭を悩ませるが、とりあえず屯所へと帰ることとなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃の千華は、雹翠と合流していた。

姫が四人→←姫が二人



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- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月13日 8時) (レス) id: fcdf03a087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:加州蛇桜 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年7月13日 8時

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