3年A組---人質って...先生どうして---7 (ページ27)

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柊side

武智「約束通り、1人で来ましたよ」

8時前に1人で来るよう電話で伝えてずっと俺は1人で待機してた

柊「あなたとは...ちゃんと話がしたかった」

武智「ふっ、僕もですよ

柊先生...一体どうしちゃったんですか？
こんな事件起こしちゃって」

柊「あなたがフェイク動画で景山澪奈を死に追いやったりしなければ...

何も起きませんでしたよ」

武智「だから言ったでしょ？

フェイク動画のことなんか知らないし」

知らない...そうですか

なら

柊「ベルム？ベルマー...？ん？そんなの...」

スマホを取り出してあるボイスメッセージを流した

～武智「喜志君、景山澪奈と桐生Aのフェイク動画ありがとね

ほら、ドーピングのやつと部屋の盗撮のやつ」～

再生して流し聞こえてきた声は紛れもなく今俺の目の前に居る武智先生

そして明らかに微かに反応した武智先生

～武智「これでもう、彼女の選手生命と大学が決まってる桐生もその大学には通えなくなって終わりだね」～

武智「それは...何だろうか？」

柊「あなたの電話を盗聴したんですよ

だいぶ前に」

武智「盗聴は犯罪だぞ

法的に何の証拠にもならない、それに、そんなものはデタラメだ」

武智先生は早口でそう言ってきた

柊「あなたは景山澪奈に、豪翔大学のスポーツ推薦の話を持ち掛けましたよね」

武智「それがどうした

...俺は彼女の才能を高く評価した

だからより良い環境を与えようとしただけだ」

柊「でも彼女はその誘いを断った」

そう景山澪奈はその誘いをキッパリと断ったんだ

～回想～

武智「豪翔大学はお前は全力でバックアップしてくれる

いい話だと思うけど」

景山「......すいません......」

～回想終～

武智「他に行きたい大学があったんだろ」

柊「違いますよ」

景山が断ったのはそんな事が理由じゃない

柊「あなたと豪翔大学の深い関係を知っていたからです」

武智「...」

柊「見返りの報酬は...かなりの額だったんでしょうね

あなたは景山澪奈を豪翔大学に入学させる事を条件に、多額の報酬を貰うはずだった」

武智「何を言ってんだよ、そんな...根も葉もっ」

柊「景山本人から聞いたんですよ！」

その言葉に明らかに反応をした

柊「あなたは景山に断れてからも説得を続けた

そしてついに禁じ手を使った」