3年A組---人質って...先生どうして---6

------ ページ6

柊「ん、もう横になって寝ろ」

『...先生は...？
寝ないの？』

柊「監視しないとだからな」

『立てこもってから...もしかして一睡もしてないとかないよね？』

柊「少しだけ仮眠はとってる」


少しだけ...


柊「ほらもう寝ろ」



先生は私を布団に横にしていつものようにパソコンに向かおうとした


でもそれを私は



柊「A？」



先生の手を掴んで止めた




『......出来れば、私が寝付くまで傍に居てもらえませんか...？』



先生は最初は驚いてたけど



柊「分かった」



そう言って私の横に寝転んで頭を優しく撫でてくれてそれが気持ちよくて...



なんだろ...この感じ懐かしい



柊「...眠いなら寝ろ」

『ん...』



昔もこんな風に頭を撫でられながら寝てたっけ...



...誰とだろう



両親...かな



でも両親とはまた違う体温というか...優しさっていうか...



不器用ながらも優しくて



それが心地よくて



私はきっとその手が好きだったんだ



両親じゃないとしたら...誰の手だったんだろ



そんな事を考えてたらどんどん頭がボーッとして来た



頭を触られたらすぐに眠くなる私は5分もしないうちに深い眠りに落ちた




柊「お休み...A」

------→←------

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す