3年A組---人質って...先生どうして---2

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香帆の様子が明らかにおかしい


いつもの香帆じゃない


『さくら、香帆の様子が変なの
だから』

さくら「行こっか」


さくら...


『うん』



教室出る時唯月の姿が無くてどこ行ったんだろうって思った


さくら「廊下には...居ないね」

『トイレ...かな』


香帆何で男子トイレに？


柊「随分、やり逃げに肩入れするんだな」


肩入れ？


香帆が？



柊「名乗り出なきゃ誰か死ぬぞ」

香帆「はっ...別にいいよ

私じゃなければ」


私じゃなければ...


トイレから出てきた香帆に声をかけた


『香帆』

さくら「あっ...あの...これなんだけど...」

香帆「今の聞いてたの？」

？？「聞いてたよ」


唯月...トイレに居たんだ


唯月「ここのトイレ隣の声も結構よく聞こえるんだよね」

香帆「言っとくけど、私じゃないから」

唯月「クラスの人気者があんな投稿してたなんてバレたら...」

香帆「だから私じゃないって言ってんでしょ」



香帆がムキになって居るのを見て私は確信した


香帆が"やり逃げX"だって事に


信じ難いけど


隼人「あいつまだ中居るか？」

唯月「居るよ」


隼人達の手には細い鉄パイプが



『えっちょっと、何する気』



隼人は無視して中に入ろうとしたからもう一度止めた


『答えて
先生に何する気？』

隼人「言ったろ、俺が奪ってやるって

退け」


唯月の方に推し退かし中に入ってた



柊「うぉ！危っぶな！」

隼人「おりゃ！」



...えっ



『今...鈍い音...しなかった？』

隼人「これで終わりだ！」



トイレから出てきたのは



頭から血を流してる先生だった



『先生！？』



隼人達は？



『さくら達、先生の後追って！』


トイレの中に入ったら


壁にもたれかかってる隼人達が



『隼人！！』



その時...胸騒ぎがした



先生が私の横を通った時視点が合ってるようには見えなかった


先生まさかっ！！




柊「残念！」



隼人「クッソ！」



柊「言ったはずだぞ俺はこの日の為に過ごして来た...」


何かが飛び散る音がした


さくら・唯月「！！」

『2人共っ！』

柊「次アクションを起こしたらペナルティーだからな」



私達はただ息を飲んだ



男子は美術室から逃げるように出て行き


先生は入口に立ってる私達を睨みつけた



唯月「A、さくら行こ」

『...ごめん』

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