trois cafe ページ4
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彼女とのファーストコンタクトに緊張する胸を押さえながら、俺は席に座った。
彼女は新しく来たお客さんに挨拶をしている。
話終わったのと、彼女が俺を見ていない安心感から、俺はふぅと息をつく。
き、緊張した…。
今頃になって、足が小さく震えだす。
俺は自分を落ち着かせるためにカフェオレを一口飲み、鞄から台本を取り出した。
『ロストデイズ 第一話』と書かれた台本を開き、内容を読んでいく。
簡単に言うと、テニスサークルの男女六人が卒業旅行に行った先で、事件が起こるというミステリーもの。
『ぶっせん』のように主役ではないが、一年に二つ程の番組にしか出てなかった俺にとっては、出していただけるだけて有難い。
そんな思いになりながら、カフェオレを飲むことも忘れて一心不乱に読み進めていく。
第一話は人物紹介と、これからの話に繋がる伏線が中心の内容。
俺の演じる『ナツ』はムードメーカー的存在で、俺の学生時代とは反対の人物像だ。
演じきれるかどうか不安はあるものの、ひとつでも多くの人物を演じたいので全力でこの役を演じきりたいと思う。
というか、俺もそういう性格ならもっと彼女と話したりアタック出来たりするんじゃ！？
いや、ちょっと待て。
もしそれで彼女が好きになってくれたとして、俺は一生その人の前でその役にならないといけなくなる。
彼女の前で吉沢亮ではなく、別の人物として振る舞うのだ。
そんなのは嫌だし、虚しいし…
って、何考えてるんだ。
そんな事は考えずに集中…。
そんなこんなで、ある程度の内容を頭に入れ終えた俺は、少し混雑してきた店内に気づく。
まだ残っていた、冷えたカフェオレを流し込み、俺は席を立ち上がる。
あぁ、雨の勢いがさっきよりも強くなってるな…。
そうどんよりとした気分で窓の外を見つつ、ザワついている店内を人と人の間を避けて通る。
そして、自動ドアをくぐり抜け、傘立てから自分の傘を探すところで俺の動きは止まる。
立てていたはずのビニール傘がない。
どうしようか、こんな雨の中傘をささないのも…。
そんなふうに悩んでいると、俺の丁度目の前で人影が止まった。
ここのお客さんで俺が店に入るのに邪魔なのかな、と思って、
「すみません、邪魔でしたよね！？」
と、焦りながらさっと横にはければ、目の前の人物はいえ、と笑う。
その声につられて顔を上げてみれば、そこには昼頃初めて言葉を交わした、彼女がいた。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
