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・仲間 ページ32

A「……話すようなことでは…」



時透「話して」



A「………」



しかしAにも話したくない事というのはあるわけで、Aは固まってしまった。

喋らなくなってしまったAを見て無一郎は思いついたように口を開いた。



時透「じゃあ命令ね。話して」



"命令"

そう言われてしまえばAは拒否することができない。

Aは溜め息を吐きたそうな顔をして口を開いた。




A「……感情は私に必要ないからです」



時透「なんで?」



A「あっても表せない。
無意味なものはいりません」



Aの本心だった。


どうせあっても使わないのだからいらないのだ。




そのAの回答を聞いた無一郎は少し眉を下げて微笑んだ。



時透「…だけど心の中でだけでも
喜怒哀楽があったら、ほんの少しだけでも楽しいと思うよ」



A「…つらいんですよ。
心も体も」



そう言ったAの顔は初めて表情筋が動いたかのように眉間にシワを寄せていた。




無一郎が口を開こうとするとAの鴉が飛んできた。




鴉「任務ダァ!無限列車ヘ向カエ!
ソコデハ四十人以上ガ行方不明ニナッテイル!
炎柱・煉獄杏寿郎ト共ニ行ケェ!」



無一郎は「またこの鴉…」とでも言いたげに不満げな顔で鴉を見ている。



A「では失礼致します」



Aは前のような表情に戻ってしまい無一郎にお辞儀をしてから背を向けて歩き出した。



時透「……心配してるんだよ、君のこと。
仲間だから」



そう言うとAは一度目を開いて振り向いたが、思い出したように表情を戻して、



A「ありがたく思います」



それだけ言って屋敷を後にした。





時透「……感情が宿ったような顔は年相応で可愛いんだけどな」



その言葉はAには届かなかった。







作者から


寝坊して更新遅れました。
てか三度寝くらいしました。
ごめんなさい。

・煉獄さんなら→←・私の世界には



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設定タグ:鬼滅の刃 , , かまぼこ隊   
作品ジャンル:恋愛
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sayuri - イメ画うますぎ (2021年10月22日 11時) (レス) @page2 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - 鬼の昆布ww鬼さんそんなの持ってたの!?←人のお肉に飽きたかなっ☆めっちゃ笑いそうでしたww (2020年8月28日 22時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月2日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - こんにちは!とっても面白いです! (。∀°)コンブゥ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 34e5e3f3ce (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 津鬼流さん» 良いですよ!昆布教へようこそ!あなたも私もこ〜んぶ♪コンブゥ(°▽°) (2020年4月21日 8時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/  
作成日時:2020年3月26日 12時

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