vraiment 99 ページ17
夢主side
コンクールが終わった翌日
それとなく散歩していたらいつの間にか神社に来ていた。
山の方にあるからか、人はいない。
私は神社の長い階段の頂上に腰掛けた。
緑の中で
誰もいない
私だけの空間。
それがとても気持ち良い。
私はカーディガンのポケットの中から御守りを取り出した。
『私から離れたりしないですか?』
前に私が無一郎さんに対して聞いた質問。
なんでこんな質問したんだろう。
私はもう君がいないと駄目な人間になってしまったのだろうか。
それとも単純に君に対する信頼心からだったのだろうか。
……………何なんだろう。
「あっいたいたー!」
声が聞こえて振り返ると、ピアノ教室の女の子の三人組がいた。
私は階段に座っていた腰を上げる。
貴「………こんにちは」
「うん!全国大会優勝したって聞いたから!」
女の子達は屈託のない笑顔で話している。
「ショパン国際ピアノコンクールにも出場が決まったんでしょ!?」
貴「……一応」
「本当、凄いよね雨霧さん!!
憎たらしいくらいピアノが上手い!」
「だからお祝いしたくってー!」
貴「ありがとうございます」
私は何故か表情筋がピクリとも動かなかった。
「だから、ハイ」
私はいきなり浮遊感に包まれた。
…………………何これ
「これがお祝いだよ」
悪魔の微笑みを浮かべた三人が視界の中に飛び込んできた。
全てが真っ暗になる前に見えたのは
真っ赤に染め上げられた視界。
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ゆっくり四つ葉 - 素晴らしい作品をありがとうございます!昆布の神様万歳!さぁさぁ皆様ご一緒に!昆布の神は最高昆布の神は最高昆布の神は最高昆布の神は最高昆布の神は最高 (2020年8月11日 14時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
nyokkivn(プロフ) - 今行ってもレスもらえるかわからないですけど…私、この作品が一番好きです!本当に大好きです!なにか辛いことがあったら、いつもこの作品見てました。言いたいのは、これだけです(*^_^*)ただこの作品が一番大好きですって、言いたかっただけです! (2020年6月22日 21時) (レス) id: e0cffae691 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - にゃこさん» ありがとうございます!嬉しいです!! (2020年5月22日 9時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ - すっごくいいお話でした!昆布の神さんのお話、大好きです! (2020年5月22日 9時) (レス) id: 8d5ee70b8e (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 星さん» ありがとうございます!!めっっっちゃ嬉しいです(´;ω;`)!!!! (2020年4月9日 13時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2020年3月25日 15時